『スモーク・アンド・ミラーズ 1000の顔を持つスパイ』@ヒューマントラストシネマ渋谷(17/3/7(tue)鑑賞)
本日の映画『スモーク・アンド・ミラーズ 1000の顔を持つスパイ』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。スペイン版松本清張な『マシューランド』の監督さんによる実録スパイものだそうですが、さて。#fr17_n
— 義忠@冬コミ申し込み中 (@yoshitada_n) March 7, 2017
『スモーク・アンド・ミラーズ 1000の顔を持つスパイ』観終わりました。スパイ映画……と言っていいのかどうかよく判らないのだけど、あの界隈の胡散臭い連中が騙したり騙されたり、気がついたら死んでたり、生きてたりして、結局、雑踏に消えてゆく映画でした(^^) #fr17_n
— 義忠@冬コミ申し込み中 (@yoshitada_n) March 7, 2017
『スモーク・アンド・ミラーズ』:スペイン政府の対テロ作戦に協力しながら、多額の経費を踏み倒された挙句、スキャンダルに嵌められて国外脱出を余儀なくされたフリーの工作員パコ・パエサ。数年後、某小国大使の身分を得て帰国する。#fr17_n
— 義忠@冬コミ申し込み中 (@yoshitada_n) March 8, 2017
『スモーク・アンド・ミラーズ』:怪しげなビジネスを始めたパコの元に、公金15億ペセタを横領して内務省高官夫婦が転がりこむ。逃亡の手助けと金の洗浄(ロンダリング)を引き受けたパコは、怪しげな仲間たちとともに、クライアントの要望に応えてゆくが……というお話。#fr17_n
— 義忠@冬コミ申し込み中 (@yoshitada_n) March 8, 2017
『スモーク・アンド・ミラーズ』:このお話、日本でいうと警視総監クラスの内務省高官が、巨額の公金と機密情報を手に国外逃亡した挙句、国際指名手配を掻い潜って数ヶ月、東南アジアで発見されて逮捕(本人は自首と主張)され、当時欧州では大スキャンダルとなった実話だそうで。#fr17_n
— 義忠@冬コミ申し込み中 (@yoshitada_n) March 8, 2017
『スモーク・アンド・ミラーズ』:で、この映画の主人公は、この高官の逃亡を最後までコーディネートし、長い逃亡生活で弱気になった高官氏が「捕まってもいいから国に帰る」と言い出せば、当局と話をつけて帰国の算段を整える。誠実に高官氏に寄り添い、篤い信頼を勝ち取った人物。#fr17_n
— 義忠@冬コミ申し込み中 (@yoshitada_n) March 8, 2017
『スモーク・アンド・ミラーズ』:……まぁ、ついでに高官の15億ペセタ丸ごといただいて、おまけにスペイン政府から出させた3億もカモって、行方をくらませたと言う、な(爆 それを本人が原作者に話した内容を基にしているというが……どこまで事実かは神のみぞ知る(^^;; #fr17_n
— 義忠@冬コミ申し込み中 (@yoshitada_n) March 8, 2017
『スモーク・アンド・ミラーズ』:そんなわけで実録(?)ものなんですが、エロスやバイオレンス色はほとんどなく、裏稼業のおっさん達がプロのおっさんにしか判らない駆け引きでカモったり、サバイブするお話。油断すると捕まったり死んだりするけど、直接的な殺人や暴力描写はなし。#fr17_n
— 義忠@冬コミ申し込み中 (@yoshitada_n) March 8, 2017
『スモーク・アンド・ミラーズ』:「殺されたんじゃないかと思われる不審死」扱い留まりのエスピオナージュって、宇野重吉の『日本列島』(1965年)っぽい。まぁ、現場の当事者視点から見たら、バイオレンスが発生したら大体、死ぬときだしな……(冷汗 #fr17_n
— 義忠@冬コミ申し込み中 (@yoshitada_n) March 8, 2017
『スモーク・アンド・ミラーズ』:語り部でパコの友人が、本業のパイロットをやりながらパートタイムでパコの仕事を手伝う立ち位置とか、ふたりの間の「信用はしてないけど、信頼はしてる」距離感とか。なんだか60年代邦画アクション的なさばけた大人の関係性を思わせて魅力的。#fr17_n
— 義忠@冬コミ申し込み中 (@yoshitada_n) March 8, 2017
『スモーク・アンド・ミラーズ』:全体に国際政治の間にある、表と裏の黄昏の空間に棲息する魑魅魍魎ども(だいたいおっさんw)の不思議な生態系が面白い。喰えないおっさん好きにはたまらない、地味ながらも渋いスパイ映画……というか謀略(エスピオナージュ)映画でした。#fr17_n
— 義忠@冬コミ申し込み中 (@yoshitada_n) March 8, 2017