『霧の旗(1965年)』@神保町シアター(17/09/22(fri)鑑賞)
Netflix | 霧の旗(2014)
https://www.netflix.com/title/81440817
本日の映画『霧の旗』@神保町シアターに劇場入りしました。1965年公開。松本清張原作を山田洋次監督で映画化。山田洋次でミステリーというのも珍しいけど、『ちいさいおうち』もちょっとミステリー感もあったしね(^^;; #fr17_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年9月22日
『霧の旗』観終わりました。松本清張お得意の、銀座の女の復讐劇。……なんですが、プロット構造がトリッキーで(^^;;、ヒロインが復讐の対象とする相手の選択も、ヒロインが狙う復讐の決着点も、なかなかに拗らせてて複雑。よくこんなプロット思いつくよな(感嘆 #fr17_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年9月22日
『霧の旗』:殺人事件で逮捕されるも裁判で無実を訴える兄のため、九州熊本から上京して高名な弁護士・大塚(滝沢修)に相談する柳田桐子(倍賞千恵子)。だが貧しい桐子が充分な弁護費用を用意できないことを知った大塚は、必死で訴える桐子をすげなく追い返す。#fr17_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年9月24日
『霧の旗』:その後、桐子の兄の裁判は、一審で敗訴。二審の控訴準備中に、兄は獄中で病死した。それから1年後、上京して銀座でホステスをしていた桐子は、客の雑誌記者から大塚が弁護を断ったはずの桐子の兄の裁判資料を取り寄せていたことを知る。#fr17_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年9月24日
『霧の旗』:そして、奇妙な偶然から、大塚の愛人が屍体を発見した場面に立ち会うことになった桐子は、この殺人現場を使って大塚を完全に破滅させる一計を案じる……というお話。#fr17_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年9月24日
『霧の旗』:「真犯人は誰か?」というネタは終盤で明かされるのだけど、そこは割と雑に流され(^^;;、そんなことより、ムカつく弁護士・大塚に、若く無力なヒロインがどう追い込みかけるか、がキモ。それも徹底的にやる。息の根を止めるまでやる。まぁ、脚本・橋本忍なので(汗 #fr17_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年9月24日
『霧の旗』:いやまぁ、だいぶ原作から整理されてるようで、弁護士との因縁ももっと深いのかもしれないけど、この映画だけを観る限り、完全なる逆恨みですよね(爆 むしろ真犯人より恨まれてる。もっとも弁護士個人への怒りだけでなく、司法制度の矛盾への怒りにも感じられるけど。#fr17_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年9月24日
『霧の旗』:本作はその後、1977年には山口百恵主演で再映画化、直近では2014年には堀北真希主演でTVドラマ化してます(どちらも未見)。基本的なプロット構造は維持しつつ、各バージョンで登場人物の関係性などの設定はちょこちょこ変更されてるようです。#fr17_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年9月24日
『霧の旗』:雑誌記者の扱いとか、いじり易そうだもんな。今回の映画は、後半からヒロインの行動主義的でストレートな復讐劇に収束していゆくのだけど、この辺、証拠と人間関係を巡る攻防と駆け引きのミステリーにしてもいい。演出のアレンジ欲を掻き立てるプロットです。#fr17_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年9月24日
『霧の旗』:よく庶民派美人と称される倍賞千恵子が、復讐を胸に秘めた冷たい美女を演じる姿は、見ていてぞくぞくとさせられます。見応えのあるミステリー映画でした。機会がありましたら、是非。#fr17_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年9月24日
『霧の旗』:ちなみに平成の堀北真希版では、ヒロインの職業は「ホステス」ではなく、「キャバ嬢」なんですね。……現代を舞台にするとそうなるんだろうけど、ちょっと響きが下世話になっちゃう気も(^^;; #fr17_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年9月24日