『斬る(1968)』@ラピュタ阿佐ヶ谷(18/04/30(mon)鑑賞)
Netflix | 斬る(1968)
https://www.netflix.com/title/70039887
本日の映画2本目『斬る』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1968年公開。仲代達也主演、山本周五郎原作、岡本喜八監督の時代劇。一揆鎮圧後の人心の荒れ果てた地方藩の抗争劇だそうですが、さて。#fr18_n pic.twitter.com/HLyZIPhdqr
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年4月30日
『斬る』観終わりました。悪家老の暗殺に成功したものの、藩内政争の生贄として無惨に抹殺されんとする七人の青年藩士たち。他藩で起きた同様の政争を経て、侍に嫌気をさして辞めた無宿人(仲代達也)が、見るに見かねて、事件解決に奔走する。バイオレンスとユーモアが絶妙に入り混じった傑作。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年4月30日
『斬る』:基本的に黒澤明&三船敏郎の『椿三十郎』的な話なのだけど、岡本喜八&仲代達也だとこうなるか、という(^^) 起こってる状況はハードかつシリアスなんだけど、仲代達也が飄々としてトボけ倒すし、様々な階層と動機の人々が状況に飛び込んできて、先が読めない。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年4月30日
『斬る』:侍を辞めた奴、侍になりたい奴、侍として侍であるが故に抹殺されようとしている奴……侍という価値観を軸に、様々な形で境界線上にいる人々が、それぞれの事情で入り乱れて攻防を繰り広げ、空間的にも山中の砦から麓の城下町まで行き来するので、非常にダイナミック(^^) #fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年4月30日
『斬る』:まぁ、しかし、この辺の作品を観てると、岡本喜八とか鈴木清順らがハードボイルドの物語作法を完全に身につけて、自在に使いこなしていることに気づかされる。そら、大藪春彦原作とも相性がいいはずだわ。この辺は両者の従軍経験とも関係があるのか。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年4月30日
『斬る』:本家米国のハードボイルドも、WWIの帰還兵世代が始めたって説もあるしな。権力への恐ろしいほど醒めた目線と、激しい怒りを秘めつつも、皮肉やユーモアに包んで笑い飛ばすスタイル。作中でたびたび「侍ってのは、そういうものさ」と語られる「侍」は、本当は何を指していたのか……。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年4月30日