『マガディーラ 勇者転生』@新宿ピカデリー(18/09/06(thu)鑑賞)
本日の映画『マガディーラ 勇者転生』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。『バーフバリ』製作陣が『バーフバリ』の前に撮ったインド英雄奇譚。『バーフバリ』の成功でピカデリーがインド映画に積極的になってくれて大変喜ばしい。ちなみに『バーフバリ 王の凱旋』はまだやってます(^^) #fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 6, 2018
『マガディーラ 勇者転生』観終わりました。『バーフバリ』的なものを期待して観に来た方は、前半の現代パートに面食らうかもだけど、隙あらばギャグとダンスをねじ込む、ある意味、お馴染みのインド映画(^^)。それが過去世パートで『バーフバリ』と接続する。なるほど、そういうことか。#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:一般的なインド映画…なるものを、年間1,000本も新作を送り出している国の映画を取り上げて語ることの無理があるのだけど、あえて『ロボット』辺りから入った中堅クラスのインド映画ファンとしては、歌とダンスと極彩色に彩られたロマンス作品、という印象がある。#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:そういうのが楽しくてインド映画にのめり込んだ自分のようなファン層には、『バーフバリ』のような神話的時代劇は必ずしもメインストリームの作品ではないんですね。勿論、『バーフバリ』は『バーフバリ』で楽しみましたが(^^;; #fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:17世紀の前世で結ばれることなく非業の死を遂げた美姫と王国随一の勇者の魂を引き継ぐ男女が、互いにその意味を知らずに惹かれあう。くっつくのくっつかないののイチャイチャなラブコメを経て、ライバル登場……ここまでは、ど下手なインド映画ラブコメなんですが。#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:問題はこのライバルで、旧藩王(マハラジャ)の血筋を引く御曹司で、ヒロインの従兄弟……まではいいのだけど、衆人環視の前で平然と殺人を行い、実父もいきなり殺害するシリアル・キラー(爆 言っとくけど、こんな悪役、インド映画でもそうそういないからね!#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:ヒロインを巡り、主人公とこの悪役は攻防を繰り広げるが、実はこの悪役、過去世でも前世のヒロインを巡って戦った間柄だったのだ。そしてヒロインの父親殺害の罪を主人公になすりつけ、ヒロインともどもヘリで立ち去ろうとする悪役。屋根からヘリに飛び乗る主人公!#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:ヘリのスキッドからよじ登ってヒロインを救おうとする主人公(トム・クルーズ?(^^;;)。だがあえなく転落し、湖に落下……水面下に深く沈みながら、17世紀インドの小国の戦士であった前世の記憶を思い出すのだった!(バンバン<ハリセンを叩く音w #fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:そこから前世世界の時代劇が始まるわけなんですが、この辺は完全に『バーフバリ』的な世界観。勇者は勇ましく雄々しく、美姫は可憐にして美しく、悪は徹底して邪悪にして狡猾。ケレンがロマンに直結する世界。というか、ここまでくるとだいたい察しがついてくる。#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:この監督、ケレン描写がやりたくてやりたくてしょうがない人なのだな、と(爆 インド映画は元々、ケレン描写への許容度が高いんですが(無敵のスーパーポリスものなんてジャンルもざらにある(^^;;)、それでもなお、現代を舞台にしては限界がある。#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:日本のコンテンツで例えるなら、『北斗の拳』とか『花の慶次』みたいな漢気MAXなケレン全開の話を現代でやっても、どこかギャグっぽいニュアンスになってしまうでしょ。しかしそれが、ポストニュークリアな世紀末世界とか安土桃山時代なら、ロマンに直結できる。#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:実際、本作の悪役の、雑踏の中にいる主人公に槍を投擲して殺害を試みるなんて行為は、いくらインド映画でもリアリティ・ラインを逸脱しているのだがw、17世紀時代劇の悪役ならばしっくりくる。溢れ出るケレンへの欲求が、現代パートまで漏出してしまったのか。#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:本作の前世パートを撮って、自身の汲めども尽きぬケレン欲求の泉に気づいたのか、それが世間に受け入れられるかこの前世パートで試したのか。それはよく判らない。本作を観ることで、このS・S・ラージャマウリ監督のフィルモグラフィの流れがようやく腑に落ちた。#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:部族社会の残る南インドの田舎を舞台にしたボーイミーツガール・アクション『あなたがいてこそ』、ハエに転生して復讐を果たす『マッキー』の後に、いきなり神話的時代劇の『バーフバリ』で確変起こしたのがよく判らなかったのだが、本作を挟むことで納得がいった。#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:このワンカットワンカットがケレンの塊みたいな前世パートの時代劇世界こそ、ケレン好きのインド映画界でも突出してケレンを愛する監督の欲望を全力で叩きつけて、それを余すところなく受け入れてくれる「約束の地」だったのだ。#fr18_n
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『マガディーラ 勇者転生』:前世パートが悲劇で終わり、物語が現代パートに戻ってくると、登場人物たちが前世パートの魂の継承を盾に、現代を舞台にしながらケレンとロマンを強化して物語を強行突破するw これをやりたいが故の過去パートなのは判るが、インド映画としてもやはりやり過ぎw #fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 6, 2018
『マガディーラ 勇者転生』:ただ、この物語のバランスを崩すほどの「変さ」、「過剰さ」「逸脱」が、傑作『バーフバリ』に繋がってゆくのだとすれば、本作はやはり観逃すべきではない重要な作品なのだ。そんなわけで、標準的なインド映画が『バーフバリ』になってゆく、転換点の映画でした。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 6, 2018