『累 かさね』@新宿ピカデリー(18/09/07(fri)鑑賞)
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Netflix | 累 かさね
https://www.netflix.com/title/81590732
本日の映画『累 かさね』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。美貌だが演技センスゼロの若手女優と醜い容貌ながら天才的演技センスを持つ少女。それをつけてキスすると貌を交換する口紅で、ふたりは入れ代わるのだが…というお話だそうで。うーん、70年代の少女マンガみたいな濃い設定だ(^^;; #fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月7日
『累 かさね』観終わりました。演劇界を舞台に、美貌の若手女優が土屋太鳳、その貌を奪う醜貌の演技の天才が芳根京子。何でや、芳根京子ちゃんは美人やんけ!とか例によって思うものの(^^;、当代若手女優でも演技達者同士が「貌」を巡って欲望剥き出しで争う迫力に、割とどうでもよくなるお話。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月7日
『累 かさね』:先に触れたように、基本設定は70年代の少女マンガ(80年代の『スケバン刑事』でも似たエピソードあったけど(^^;;)によくあった、同じ貌の別人に自分の居場所を奪われるお話で、何か女性が抱く根源的な恐怖の琴線に触れるものがあるのかもしれない。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月7日
『累 かさね』:ただ、この映画では、奪われる側も大人しく恐怖に怯えて震えているわけではなく、奪い返そうとし、出し抜いて反撃し、隙あらばマウントを取ろうとする。たったひとつの「貌」巡って、奪う側も、奪われる側も、同じ次元で攻防し、それをマネージャーの浅野忠信が煽る。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月7日
『累 かさね』:マネージャーはマネージャーで、貌を奪う側のヒロイン累(かさね)の死んだ母親である大女優に心酔し、累に歪んだ欲望を投射する。三者三様の欲望がいびつに絡み合いながら、舞台の幕が上がる……というお話。口紅の謎解きとかはないです(原作にはあるのかもしれないけど)。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
『累 かさね』:そこはファンタジーと割り切ったお話で、「貌(ペルソナ)」にいろんな意味を重ねた寓話というべきかもしれない。そんなわけで、「貌」を奪い合う話なので、今、中の人格がどっちか判りづらいんですが(^^;;、画面上は土屋太鳳の天才的演技力に芳根京子が必死で喰らいつく映画。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
『累 かさね』:土屋太鳳は朝ドラ出身で、若者向けの少女マンガ原作のいわゆるスイーツ映画に出まくって、今でも女子高生の制服着る機会の多い女優さんなんですが(さすがに今年は減るかな(^^;;)、何本か観てみると、作品ごとに別人かと思うほど演技変えてくるので愕然としますよ。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
『累 かさね』:きっちり原作キャラに寄せてくるからね。そりゃあ引っ張りだこになるはずですよ。自分は広瀬すずのファンではあるけど、彼女はどの映画に出ても広瀬すずでしかない。でも土屋太鳳は、時に彼女が出ていることを忘れかける。女優として、どちらがいいというものでもないですが。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
『累 かさね』:その彼女が「貌(ペルソナ)」と演技を巡る物語に出る、というだけで、メタ的な意味を持つ。そういうキャスティングです。実際に、この物語では「演技」が重層的に重なり合う。ふたりのヒロインは頻繁に入れ替わり、女優として舞台上で役を演じ、相手を騙すために「演じる」。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
『累 かさね』:観客もそれを追いかけなきゃならないので、実は鑑賞カロリーはやや高めの映画です。読み違えたり、途中で脱落してる観客もいるんじゃないかと思うけど(自分も一部ちょっと自信がない(^^;;)、何とか追いつけてる観客には非常にスリリングです。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
『累 かさね』:しかも土屋太鳳が「表」をやっている時には、常に芳根京子が「裏」を演じている。それができる演技的反射神経が、彼女には要求されるということです。何気に大変なこと、やってるよね(^^;; #fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
『累 かさね』:作中では、チェーホフ『かもめ』とかオスカー・ワイルド『サロメ』などの古典的な大タイトルの戯曲の舞台が演じられ、ヒロインがそれに出る。この辺になると、演劇クラスタではないので評価しようもないけど、メジャーなだけに、演技力のベンチマーク的な場面になるのでは? #fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
『累 かさね』:演劇界隈があのシーン観て好き勝手なこと言うだろうとは想像に難くないけど、わざわざそういうシーンがあるのは、それも「受けて立つ」ということでしょう。おっそろしいこと、やらすよね。そういう作中の物語と、それを演じる役者の物語がひりひりと響きあう映画でもある。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
『累 かさね』:本作のクライマックスは、『サロメ』の姫の舞うシーン……公式でもわざわざ抜き出してPVとして配信するほど、イチオシのシーンですが、それだけに圧巻の身体性です。確かに(メジャー女優で)これが演れるのは、創作ダンスで全国大会に行った土屋太鳳くらいしかいない。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
『累 かさね』:まぁ、ミステリーとしては回収してない伏線とかもあるし、別に因果応報的な話でもないのですっきりもしないんですが、「土屋太鳳、恐ろしい子……!」と圧倒されて帰る映画としては、これ以上、申し分ないというか(^^;; 勿論、彼女に着かず離れず喰らいつく芳根京子も、ですが。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
『累 かさね』:邦画が元気を取り戻している中で、新しい世代の役者さんも着実に育ってきている。それも気取ったシネフィルの多くが無視する、若者向け恋愛映画を土壌に育った俳優さんが、実力を発揮できるようになっているということは、大変に喜ばしいことです。それを確認する映画でした。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月8日
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