『月と接吻』@神保町シアター(18/10/09(tue)鑑賞)
本日の映画『月と接吻』@神保町シアターに劇場入りしました。1957年公開。三木のり平&淡路恵子主演。売れない詩人の旦那と売れっ子女優の夫婦のドタバタ喜劇で、戦前の映画のリメイクなんだそうで。尺は短めの50分弱。今日は気楽にこんな作品でいきましょう。#fr18_n pic.twitter.com/mHYxjBxHUP
— 義忠@冬コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 9, 2018
『月と接吻』観終わりました。気の強い美人女優の奥さんの尻に敷かれて専業主夫生活を送る、売れない詩人の旦那さん。酔って日頃の鬱憤をぶち撒けるさまを迎えにきた奥さんに見られて以来、どうも奥さんの様子がおかしくて……というお話。リメイクするほどヒットした要因は、ツンデレ?(^^;; #fr18_n
— 義忠@冬コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 9, 2018
『月と接吻』:淡路恵子と言えば、70年生まれの自分には生まれた時からおばあちゃん役の女優さんだったわけですが、当然ながら若い頃もあったわけで、しっかり美人な女優さんでした(^^;; それが三木のり平の奥さんとくれば「何で?」と思うし、旦那さんを尻に敷くとくれば「なるほど」となる。#fr18_n
— 義忠@冬コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 9, 2018
『月と接吻』:そしてそれが、酔って暴れる旦那さんを見て「いや〜ん、ワイルドで素敵♪」と惚れ直してデレるという……。いや、「何じゃそりゃ!」とか 21世紀のオレに言われても知らないよ(^^;; お話の構造を解析すると、そういう理路で出来てるらしいことが読み取れるって話なわけで。#fr18_n
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『月と接吻』:このお話自体は、元々戦前の中野実の小説『女優と詩人』が原作で、1935年に成瀬巳喜男が同名タイトルで映画化。今回はそれのリメイクなんですが、そちらは未見ながらも骨格は一緒の模様。逆に言うと、戦後の民主化を受けても、特にお話に求められる旨みの部分は変わってない。#fr18_n
— 義忠@冬コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月9日
『月と接吻』:その「旨み」って何だろう、と考えれば、やっぱり「ツンな奥さんが、自分に惚れ直してデレる」って辺りだろうとは、旦那さん目線で見ればわからなくもない。まぁ、強気な奥さん彼女を持った、世の男性の夢よね(^^;; それは戦前戦後経ても変わらないから、映画として成立する。#fr18_n
— 義忠@冬コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 9, 2018
『月と接吻』:と同時に、これを21世紀の今、直接持ってこられても辛い。気弱……というか卑屈に近い普段の三木のり平が酔って暴れたら「男らしくて素敵♪」という理路は、女性層の理解は得られないでしょう。今やるとすると、酔って漏らした旦那さんの愚痴に、奥さんが何かを感じるとか。#fr18_n
— 義忠@冬コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 9, 2018
『月と接吻』:そんな感じで、古い映画を観る時は、こうやってこの映画の肝は何で、それを活かしながら現代でも魅力的なお話にするには、どうすればいいのかな、と考えながら観ています。まぁ、でもやっぱり、ツンデレは時代を越える偉大な概念だよね、と証明する映画でした(^^) #fr18_n
— 義忠@冬コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月9日