『ムタフカズ』@新宿バルト9(18/10/15(sun)鑑賞)
Netflix | ムタフカズ
https://www.netflix.com/title/81024452
- アーティスト: The Toxic Avenger / Guillaume Houzé
- 出版社/メーカー: 22D Music
- 発売日: 2018/05/18
- メディア: MP3 ダウンロード
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本日の映画2本目『ムタフカズ』@新宿バルト9に劇場入りしました。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』観終わって、いつもの仲間たちとの感想会明け。で、今回、その仲間内のひとりのアート系アニメ好きの友人の推しで企画された鑑賞会で、まぁ、日仏合作だし、シャレオツなアート・アニメなのかなとタカを括っていたら……『ゼイリブ』だった(爆 #fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:いや、何言ってんだとお思いでしょうが、ウソじゃないです(^^;; 『ゼイリブ』の魂を正しく継承した、ボンクラ・バイオレンス。骨身に沁みる小汚い貧乏がナチュラルに陰謀論に直結し、銃火器をじゃんじゃんバリバリぶっ放す頭の悪いB級SFを本気の全力でやるアニメなんですよ!#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:『ゼイリブ』云々というのは、冗談ではなくて、『ゼイリブ』そのまんまのシーン(露店のマガジン・スタンドのシーンとか)や、主人公の相方が『ゼイリブ』の宇宙人そっくりとか、あるので間違いないです。もー、そういうことはさー、先に言っといてよ(^^) #fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:『ゼイリブ』要素はそうした直接的な部分だけではなく、主人公たちの小汚い貧乏生活と、そこからまったくの自然な流れで陰謀論と富裕層disに直結してゆく思考論理。そして何故か介入してくるプロレスラーwと、魂の根幹レベルで『ゼイリブ』をリスペクトしていることが判る。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:『ゼイリブ』本公開時、普段からTVばっかり観てて、すぐに安直な陰謀論に飛びつく作中の貧乏人たちを、当時のSFギークたちは、ギャグだと思ってゲラゲラ笑ってたのだけど、21世紀の今日、私たちはそれがまったく冗談になってない現実と直面している。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:だから、21世紀の現代にこそ『ゼイリブ』をもう一度語り直す重要な意味がある。現代にアップデートされた、貧困と陰謀論とバイオレンスの物語を、その渦中に生きる者の側に寄り添って、彼らの妄想を丁寧に拾ってエンタメに昇華する。そこを継承する映画なんですよね。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:道行くスーツの男は、自分を尾行する組織のエージェントだし、謎の特殊部隊は自宅に突入してくるし、それはCIAの陰謀だし、自分と相棒は凶悪犯としてTVで全国指名手配され、富裕層の半分は宇宙人と入れ替わっていて、結託して地球温暖化を目論んでる……。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:そういうボンクラな妄想がそのまま現実化して、主人公に襲いかかる。これを頭の悪い貧乏人のバカな妄想と笑い飛ばしていると、そうした妄想にでも縋らないと日々をしのげない、貧困層の過酷な生活の存在まで見落とすことになる。その結果が、今のトランプ政権と社会の分断だ。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:『ゼイリブ』は非常に低予算な映画でしたが、その序盤において住む場所もなく日々職を求め、楽しみと言えば消費喚起を唱えるTVばかりの貧しき人々の生活を執拗に描いていました。あれはそこが物語の発起点であり、誰のための物語かを明確に宣言する描写でした。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:本作も同様に、暴力に慣れきった小汚い貧しき負け犬どもの街DMCを異様なリアリティで描いている。特に追手から逃れて逃げ込んだ地区の、観ているこっちにまで危害が及びそうな治安の悪さ(友人は南アメリカ映画みたいと言ってたけどw)など、皮膚感覚レベルの描写が素晴らしい。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:……というか、気の弱い観客だと、この「圧」はキツイかもなぁというレベルなので注意が必要なのだけど(^^;;、先の『ゼイリブ』に倣うなら、そういうキツイ状況下に生きる人々のための物語として、この映画はあるという宣言でもある。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:おバカなボンクラ映画で、高尚なテーマとかあるように見えないけど、こういう映画はこれはこれで必要なんですよ。誰かが、君らの不安や妄想をちゃんと判ってるって、こうやって映画にしてあげられるくらい理解してるって見せてやることは、社会の分断を防ぐ小さな一歩になる。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:……ま、後は、80年代のハリウッドの片隅で撮られた低予算のボンクラB級SF映画の『ゼイリブ』の魂が、フランスの漫画家に継承されて、21世紀に日仏合作アニメとして映画になる不思議ね。『ゼイリブ』の示した問題意識とクールに、結局21世紀になって世界が追いついたのか。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:それでも、一旦、フランスを経由したからか、ハリウッドの物語類型とは、ちょっと違った着地の仕方をします(^^;; おバカなボンクラ映画を装いつつも、そこはかとなく『ゼイリブ』より知性を感じるのも、おフランス帰り故なのか。まぁ、解題という行為自体が知性を伴うしな。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:最後はこの映画、どう売ったものかですねー(^^;; 主人公の声優している草なぎ剛目当てと思しき女性客が多かったけど、主人公ゴ○ブリ飼ってるようなヤツ(それも群れで(爆)だし、女性客ドン引きするよね。で、それ以外はアート・アニメかと思って来るような層だけだろうし…。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:人はじゃんじゃん死ぬし、屍体ぐちゃぐちゃだし。「『ゼイリブ』リスペクト映画だよ!」と聞いて大喜びで飛びつくのは、オレみたいな映画オタクだし(さすがにメジャーな感性とは自分でも思ってないw)。どうする。いっそ、こっちにも小学生の若おかみがいることにして<おい。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:今回のレビューは長くなっちゃったけど、とりあえず宿題として残ってた『ゼイリブ』のレビューとワンセットで片付いた感があるので、個人的にはお得感がありましたw この映画は単体でも面白いけど、『ゼイリブ』とセットで観ると面白さ10倍なので、みんな、どっちも観てね♪ #fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月14日
『ムタフカズ』:『ムタフカズ』と『ゼイリブ』の関連性に言及してるの、今のところ自分だけだな(^^;;
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年10月15日
『ゼイリブ』観たことある人なら、真っ先にそこ指摘するような映画なのだけど、『ゼイリブ』好きにまったく届いてないんだろうか?
『ゼイリブ』もHDリマスター版の上映やってるのに……。#fr18_n