『彼奴を逃すな』@神保町シアター(19/01/29(tue)鑑賞)
本日の映画『彼奴を逃すな』@神保町シアターに劇場入りしました。1956年公開。平凡な夫婦が殺人犯を目撃したことで、恐ろしい事件に捲き込まれるスリラー映画だそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2019
『彼奴を逃すな』:この映画が公開されたちょうど同じ頃、死んだ母方の祖父がラジオ修理屋…というか、街の電器屋さんをやってて、ラジオやテレビの修理で結構な稼ぎになってたという話を聞いていたので、個人的に興味深く観てました。ラジオがデスクトップPCくらいの大きさだった時代のお話。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) January 29, 2019
『彼奴を逃すな』:このお話は、貧しくも仲睦まじい若夫婦が、殺人事件に捲き込まれるお話で、姿の見えない犯人に怯え、のんびりとした口調で証言の矛盾をキリキリ突っ込む志村喬の刑事に怯え、隣のオジさんが殺されて「貴方じゃなくて本当に良かった」と朗らかに言う奥さんにドン引きし…とw #fr19_n
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『彼奴を逃すな』:事の発端の事件が、現場のすぐ近くを通る貨物列車(SL(^^))の汽笛と走行音に紛れて発砲というトリックから始まって、「音」に非常にこだわった映画で、主人公が本格的に怯え始めると、聴こえる音がすべてスリラーの道具と化すという(^^;; #fr19_n
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『彼奴を逃すな』:基本的にみんな人当たりはいい(犯人も含めて)のだけど、気の弱そうな主人公の旦那さん以外、だいたいみんな外道で(^^;; 奥さんは旦那さん一筋はいいのだけど、旦那さん以外知ったこっちゃない感じだし、警察も目撃者の若夫婦を当然のように犯人誘き出すエサに使うし。#fr19_n
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『彼奴を逃すな』:その辺の、現代からすると妙な冷淡さに別にエクスキューズも何もなく、屈託なくお話が終わるとこをみると、この時代の人たちはだいたいこんな感じだったのかもしれない。……まあ、みんな戦争くぐり抜けてきた戦前、戦中派だもんな。現代人とはちょっと感性違うか。#fr19_n
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『彼奴を逃すな』:それはともかく。お話のスケールも登場人物の数も非常に限定的ながら、細やかなアイデア満載のスリラー映画です。現代のハリウッドでちょいちょい出てくる低予算スリラーの秀作みたいな。今なら音響作り込んで、もっと怖くできるかな。そんな映画でした。#fr19_n
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■監督フィルモグラフィ:鈴木英夫(1916年~2002年)