『ウトヤ島、7月22日』@ヒューマントラストシネマ渋谷(19/03/12(tue)鑑賞)
本日の映画『ウトヤ島、7月22日』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。2011年7月22日、ノルウェーのウトヤ島で発生した無差別大量殺人事件の映画。ノルウェー本国では、犯人の思想的背景に言及するのはタブー扱いなので、あくまで被害者目線の映画なんだそうで。#fr19_n pic.twitter.com/b0siGr1dtb
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年3月12日
『ウトヤ島、7月22日』観終わりました。まず先に言っておくと、テロリストと戦うお話じゃないです。勿論、流血ドバドバというお話でもなく(そりゃまあ、事件の当事国ですし)、遠くで、近くで鳴り響く銃声と悲鳴に怯えながら、ひとりの女の子が逃げ惑うお話。#fr19_n
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『ウトヤ島、7月22日』:そんなわけで、犯人の姿はワンカットほど遠目でそれっぽいのが映るだけで、事件の全体像はヒロイン目線ではよく判らない。犯人が単独犯なのか複数なのかも判らない。とにかく散発的に銃声がして、みんな逃げてるから、わーっと逃げてる、という。#fr19_n
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『ウトヤ島、7月22日』:ただヒロインは、事件の直前につまらない諍いではぐれた妹がいて、その身を案じている。そのため、時に逃げる人の流れに逆行し、逃げ遅れた少年を励まし、撃たれた少女の死を看取る。極限状況下の若者たちの、それぞれのその瞬間を切り取ってゆく映画というか。#fr19_n
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『ウトヤ島、7月22日』:実話ベースで、事件を生き延びた被害者の証言をもとに作成されているとは言え、登場人物は実在しない、すべてフィクション。というか、事件から7年経って(本国公開は2018年)の距離感と、それでも映画にして受け留めたいという衝動のせめぎ合いの結果がこの形なのか。#fr19_n
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『ウトヤ島、7月22日』:いや、しかし、これ当事者として事件に捲き込まれたら何かできたかというと、一般参加者レベルではどうしようもないなあ(-o-;; せめてイベント主催者サイドが避難誘導とか警察に通報とかしてればいいのだけど(やってたのかも知らんが)、見事に機能してない。#fr19_n
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『ウトヤ島、7月22日』:警備員はおろか、車輌の形跡すら見られない(あくまでヒロイン目線では)ので、抵抗線の形成どころか、退避線の確保さえ出来てないっぽい。イベント全体がパニックに叩き込まれて機能しない状況下で、個々の被災者に何ができたか、と考えると日本人にも他人事ではない。#fr19_n
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『ウトヤ島、7月22日』:映画から一歩引いて、組織に属さず孤独に憎悪を募らせて、こんな計画的な犯行に及ぶテロリストの発生をどう抑え込むか、と考えるのも、結構難易度高い。爆弾の材料なんて、その辺のホームセンターで買えるし。日本はガンコントロールが厳しいからせめてもだけど。#fr19_n
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『ウトヤ島、7月22日』:とは言うものの、道具立の調達可能性で言えば、別に昔からだったわけで(70年代には、それで政治テロが花盛りだったわけだが)、それが「こういう形」で発顕する現代性は、少し立ち留まって考える必要があるのかも知れない。#fr19_n
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『ウトヤ島、7月22日』:映画の話に戻すと、別にずっと逃げてるわけじゃなくて、ちょいちょい物陰にぴたっと張り付いて身動きが取れなくなる。それも誰かと一緒にいる時の方が、決断がつかなくなるのが、リアルというかエグいつーか(-o-;; 現実はそんなもんだよなー。#fr19_n
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『ウトヤ島、7月22日』:この「ウトヤ島事件」については、ボチボチ映画やドキュメンタリーなどが出てきてて、本作もそのひとつ。徹底的にその日、その時の被害者の目線に寄り添って、胸が苦しくなる緊張に満ちた映画です。私たちと同時代の事件の物語として、辛いけどいい映画でした。#fr19_n
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