『轢き逃げ 最高の最悪な日』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(19/05/11(sat)鑑賞)
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本日の映画2本目『轢き逃げ 最高の最悪な日』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。水谷豊監督第2作目。前作はヒューマンドラマ系だったので触手が動かず見送りましたが、本作はミステリーもの。『相棒』でミステリーの秀作脚本には読み慣れてるはずですが、さて。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月11日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』観終わりました。ネタを割ってみれば割としょーもない話なんだけど、それでも「人ひとり死んでる」ということの意味を恐ろしく丁寧に見つめて、ミステリーの秀作に仕上げた映画。若き水谷豊が主演した『青春の殺人者(1976)』の遠い遠い続編というか。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月11日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:神戸の大手建設会社の若き社員の宗方秀一(中山麻聖)と森田輝(石田法嗣)の乗る車が、若い女性を轢いた。会社の副社長令嬢の早苗(小林涼子)との結婚を控えた秀一は、とっさに被害者を放置してその場から逃げる。その後の報道で、秀一と輝は被害者の死亡を知る。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:大学以来の親友でもあるふたりは罪の意識に怯えながら、目撃者もいない事件をふたりだけの秘密として、秀一の結婚式の成功に向けて協力を深めてゆく。だが、正体不明の脅迫めいたメッセージも届き、やがて警察の捜査の手が秀一に伸びる……というお話。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:そんなわけで、事件発生直前に自分の車が映っている街頭カメラの映像を警察に見せられて秀一は即落ち。粛々と司法手続きが進み……あれ? まだ前半なのにこのまま話終わっちゃうの? ここまで被害者の父親(水谷豊)の出番はほとんどないのに(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:勿論そんなわけはなく、ミステリーとして跳ねるのはここから先。当然ネタバレ禁止なので、これ以上、ストーリーには言及しませんが、ちょっと意外な展開をします。いや、ミステリーとしてはその程度のスモールなお話なんですが、その結果を容赦なく描くという。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:「轢き逃げで人ひとり死にました」という事実に対して、司法が社会が、遺族が、「犯人」が、どう反応して、どう動き、どう傷ついて、どう乗り越えようとするか。それを極々常識的に積み上げてゆく。それだけ。でも、それだけのことが、重くて辛い。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:一方、その重さ故に、怯え、あるいはそこから目を逸らそうと結びつきを深める轢き逃げ犯のふたりのBLめいた関係の描写に説得力が出る。このふたり、大手建設会社社員という勝ち組なんだけど、庶民が無理して滑り込んでるレベルなんで、元々社内で孤立してる。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:いや、だからって、「オレたちだけで、バチュラーパーティだ」とか言って、男ふたりで遊園地できゃっきゃウフフとイチャイチャするか、とも思うけど、まあそこは。そこの違和感は後できちんと回収されますので(^^;; 絵面は完全にBLミステリーですけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:後は、このお話、「基本的に」善人しか出てこない。轢き逃げ犯のふたりも小心者であっても、罪の意識を無視できない程度には「善人」で、警察に詰められれば即落ちする。なのだけど、それだけでは整合のつかない「悪意」が小さな染みのように残り続ける。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:その「悪意」とは何か……というのはお話のキモなので、ネタ明かしはしませんが、割れてみれば本当にくだらない、まただからこそその虚無と不条理を理解しようとして周囲が更に傷つく、という嫌ミス的味わいにも繋がってゆく(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:いやあ、さすが水谷豊、BL要素ぶっ込んでくるのも含めて、今時のミステリーのトレンドきっちり押さえて、その上で上品なヒューマンドラマ風に仕上げくる。常日頃、『相棒』で最新の尖った脚本に触れてるだけありますよ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:冒頭の東映とテレ朝のクレジットを見るまでもなく、『相棒』での長年の貢献へのご褒美企画であるんでしょうが、その割には筋の良い若手俳優を抜擢しつつ、こうして立派に見応えのある映画を撮ってのけているわけで、映画監督・水谷豊に注目が必要でしょうね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日