『宇宙からのメッセージ』@国立映画アーカイブ(19/05/16(thu)鑑賞)
宇宙からのメッセージ 銀河大戦 VOL.3<完> [DVD]
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- 発売日: 2018/01/10
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本日の映画『宇宙からのメッセージ』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1978年公開。深作欣二監督による東映の対『スターウォーズ』迎撃戦略映画(パチモンとも言う(^^;;)。ビデオや配信では何度か観ていますが、スクリーンで観るのは初めてなので。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』観終わりました。『スター・ウォーズ』の本国公開が1977年、日本公開が1978年6月で、その間隙を縫って1978年4月末に公開されたのが本作。企画コンセプトがどうこう以前に、明らかに『SW』を意識したカットが各所にあるのでパチモン扱いでいいと思うけど、よくやるわw #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』:とまあ、いきなりパチモン扱いしてしまったが、『仁義なき戦い』でブイブイ言わせてる深作欣二を監督に、原案・メカデザインに全盛期の石ノ森章太郎やSF界の大元帥・野田昌宏を召集するなど、邦画界、日本SF界の総力戦の様相を呈しており、そうそうバカにできない。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』:メカ類のデザインラインも『ヤマト』後、ということもあってか、それまでの邦画特撮ものとは一線を画しており、新時代の到来を示唆している。その辺は後々、『宇宙刑事』シリーズのスマートなデザインなどに繋がってゆくわけで、東映的には重要な分岐点ではある。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』:急いでプロットでっち上げなければならない状況下で、『南総里見八犬伝』をモチーフに持ってきたのは、安易というより先人の物語的蓄積に感謝すべきでしょう。ハリウッドだって、困ったら探偵もの持ち出すしね。各国それぞれ、必殺技的な物語類型はあるものです。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』:で、それは別にいいのだけど、それを時代劇の老舗の東映がやるとSFスペースオペラというより、ベタな宇宙時代劇になってしまうという……orz つーか、監督と脚本家は『柳生一族の陰謀』のコンビだし、柳生十兵衛(千葉真一)もいるし(爆 #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』:あと何度観ても、壮大なスペースオペラに関西弁のチンピラが何で出てくるねん、という根源的な疑問が(^^;; どうして、そこだけ『仁義なき戦い』引きずってんだよ! それもキラキラのラメ入ったジャケット着てな。正直、誰のアイデアなんだろう。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』:クライマックスで炎上しながら落下する宇宙戦艦とか、後に逆に『SW ep.6』で取り入れられた宇宙要塞中心核への爆撃行とか目を瞠るシーンもちょこちょこあるものの、全体を通すと古い時代劇的な野暮ったさが拭いきれない。まあそれを安心感と取るかどうかですが。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』:もうちょっと具体的に指摘すると、敵も味方も頭身一緒なんだよね。「中に人が入ってるんだから当たり前」と思うかもしれないけど、『SW』では頭身の違うエイリアンが入り混じってたじゃん。そういう一目で世界観が違うことが判るビジュアルが足りないのよ。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』:改めて21世紀に観直してみて、パチモン扱いで片付けられるほど酷くはなく、見るべきポイントもある作品です。当時の邦画の総力戦だったのも間違いない。でもこういう企画こそ、実績のある大御所じゃなくて若手にやらせるべきだったんじゃないかなあ。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』:実際、ジョージ・ルーカス自身が実績に飢えた若者で、その乾坤一擲の大勝負が『SW』だったわけだし。まあそういう日本の若手のセンス・オブ・ワンダーは、その後、アニメ業界で花開いてゆくわけで、その意味でも分岐点となった作品なのかもしれない。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』:おそらく米国で『SW』を観てその重要性を見抜いた東映のプロデューサーの誰かが、本社の偉いさんを説得して、実績あるスタッフをかき集めて日本公開前にこの映画を公開させた。凄まじいスピード感だけど、それでは『SW』は越えられなかった。興行の厳しさですね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』:とは言え、本作は『SW』を迎え撃つ日本勢の一番槍だったことは間違いなく、勝てたとは言えなくとも、槍の穂先くらいは届けることができた。それはそれで誇るべき成果でしょう。これを敗北と取るか、反撃の起点と取るか…。それによって、評価はだいぶ変わりますね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
■監督フィルモグラフィ:深作欣二 (1930年~2003年)
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