『シークレット・スーパースター』＠新宿ピカデリー(19/08/15(thu)鑑賞)

発売日: 2020/04/08
メディア: Blu-ray

本日の映画２本目『シークレット・スーパースター』＠新宿ピカデリーに劇場入りしました。歌手を夢見る少女が厳格な父親に否定されるも、顔を隠してSNSに自分の歌をアップ。それが大人気となり、落ち目の音楽プロデューサーが一発逆転をかけて彼女に接触しようとするが……というインド映画。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月15日

『シークレット・スーパースター』観終わりました。厳格な父親……というか、完全にDVの域に達してる上に、おばあちゃんの話によると、どうも先代以前から奥さんや娘の抑圧が組み込まれてる家庭から、母娘２代でどう脱出するかという脱走(エスケープ)もの(^^;; 結構、そっち方面でガチだった。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月15日

『シークレット・スーパースター』：とにかく親父が厳格とか頭古いとかのレベルを越えて、妻や娘が自由意志を持ってること自体、許せない、というレベルで仕上がってるので、徹底的にこちらのメンタル折りにくるのな(-o-;; 監獄ものの鬼看守じゃねえか。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月15日

『シークレット・スーパースター』：結婚以来、だいぶメンタルへし折られて夫には従順になってるお母さんが、それでも夫の目を盗んで娘にギターを買い与えたり、首飾りを売ってパソコンを買ってきたりと、ぎりぎりの抵抗として娘の夢を必死に守ろうとする。ちょっとした冒険小説ですよ。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月15日

『シークレット・スーパースター』：その意味で、非常に重要なアイテムとして描かれるのが、パソコンとSNSで、閉塞した牢獄のような家庭から、外へと繋がり希望の突破口として描かれ、テクノロジーが肯定的に描かれる。直接的に便利だとかを越えて、自己肯定感にまで影響を及ぼすんだよね。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月15日

『シークレット・スーパースター』：ただテクノロジーが切り開くのは、あくまで突破口までで、そこに飛び込むのは本人の勇気で、それはしばしばひとりでは支えきれない。才能と元気にあふれるヒロインも落ち込んで不貞腐れたときに支えるのはお母さんであり、ボーイフレンドの男の子の存在だ。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月16日

『シークレット・スーパースター』：ヒロインは何度もピンチを迎えながら、そうした人々に支えられ、前へと進む勇気を得る。そのヒロインが(学校エスケープしてw)ボンベイでCDデビューし、離婚専門の凄腕弁護士とも渡りをつけて、父の元からの脱出の段取りを万事固めた時に立ちはだかるのは…。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月16日

『シークレット・スーパースター』：その辺はネタバレになるので伏せますが、「脱獄もの」としては、ああ、そうくるか、という。人が真に自由になるために、最後のくびきは何なのか、という話でもあるわけだけど。そこへ踏み込んだだけでも、脱獄ものとして秀逸です。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月16日

『シークレット・スーパースター』：で、そのヒロインのCDデビューをサポートする落ち目の音楽プロデューサーが『きっと、うまくいく』のアミール・カーン。TV番組での暴言で炎上し、離婚起訴に負け、絶賛どん詰まり中の彼が、どん詰まりサバイバーとしてヒロインに共感するというw #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月16日

『シークレット・スーパースター』：お父さんが悪役として完全に仕上がっちゃってて、感情移入の余地がないのが欠点と言えば欠点なのだけど、それが勧善懲悪のメリハリにも繋がってるので致し方ないか。まあ、おばあちゃんの話が本当なら、お父さん自身も歴代の家風の犠牲者なわけだけど。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月16日

『シークレット・スーパースター』：インド映画は1950年代くらいから一貫して女性映画が作られてきていて、その時々のインド女性が直面しているイシューとテーマに取り上げてきているのだけど、本作もそのひとつ。しかし女性映画やジュヴナイルの枠を越えて、冒険小説的にも優れた映画でした。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月16日