『空の青さを知る人よ』@TOHOシネマズ新宿(19/10/14(mon)鑑賞)
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本日の映画2本目『空の青さを知る人よ』@TOHOシネマズ新宿に劇場入りしました。長井龍雪監督&岡田麿里脚本の秩父三部作の最新作。今回はメインの声優陣を俳優で固めてきてるようですが、さて。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
『空の青さを知る人よ』観終わって、友人たちとの感想会明け。地方出身のオッサンには、『ジョーカー』以上にダメージを喰らう可能性のある映画(爆 な、なんで俺の田舎には、あんなメガネの似合う女の子が待っててくれなかったんじゃー(号泣<そこ?(^^;; 痛い。いたたまれない。でも好き♪ #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
『空の青さを知る人よ』:埼玉県・秩父に住むヒロインの女子高生がベースの練習場にしている神社に、13歳年上の姉の元カレが別れた高校生時代のそのままの姿であらわれ、時を同じくして姉も現在の姿で現れたその元カレと再開することになり……という青春ファンタジー。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
『空の青さを知る人よ』:主役陣が実写俳優で固めてる(ヒロインの若山詩音は、声優と実写でウェイトは同じっぽいが)こともあってか、何となく手触りが今時の邦画っぽい。芝居だけでなく、題材の処理の仕方とか、クライマックスまでアニメ的な誇張表現を抑えている印象。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
『空の青さを知る人よ』:逆にそのクライマックスでは、アニメでなければ実現できない浮遊感とダイナミックなカメラワークで描かれていて、映像的な飛躍という意味では、その一点突破で構成されてます。まあ、そこまでの実写邦画観をアニメに定着させてるてのも、とんでもない仕事ですけどね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
『空の青さを知る人よ』:そこは前2作が実写化(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』はドラマ化)されたことや、脚本の岡田麿里に実写脚本仕事がふえていることが関係あるのかどうか。まあ、大人組の姉や元カレが、31歳というアニメではあまり扱わない年代なのも、関係してるのかも。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
以下は『空の青さを知る人よ』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(19/10/21(mon)鑑賞)
本日の映画『空の青さを知る人よ』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。公開初週に観てるので、おかわり鑑賞。レビューの後半がまとまらないのと、音響のいい劇場でもう一度観たかったのと、公開週末を台風で潰されて興収苦戦してると聞きおっとり刀で助太刀に参りやしたと(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月21日
『空の青さを知る人よ』観終わりました。そんなわけで2回目の鑑賞だけど、やっぱり17歳の自分に胸ぐら掴まれてどやされてるようで、大変に心臓に悪い。地方出身で大言壮語して実家飛び出した若僧の成れの果てであるオッサンには、『ジョーカー』の方が精神衛生上いいのに、またきちゃったw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月21日
『空の青さを知る人よ』:本作を観て、まず連想したのが『黄泉がえり(2003年)』の地方の空気感で、テーマ的にも「幽霊」(本作では生霊だけど)との語らいという点で通づるものがあります。勿論、他にも『異人たちとの夏(1988年)』もあり、こういうイマジナリーな隣人との語らいは邦画の得意技。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:その死者、異人、今回は生霊だけど、ではそれが映画的な記号論として何なのか、と言えば、「時間の超越」なんだよね。今ここにいるはずのない人との語らいは、物語内に時間の飛躍をもたらし、時間的なダイナミズムを導入する。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:本作では、お堂に出現した17歳の姉の元カレの生霊の存在は、上京した現実の31歳の本人の帰郷までの「時間」のズレを生じさせ、経験の有無と、変わってしまった意識のズレとなって、物語上のコンフリクトとなる。でもこのお話は彼が主役というわけではないんだよねw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:この映画のもうひとつの「時間」のズレは、主人公である年の離れた姉妹の年齢差。作中キャラの家族は、そのキャラが大人になったら、老人になったら……という連想を自然に観客にもたらすから、これも家族という軸線上で「時間」を表現しているとも言える。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:なので、この映画は、このふたつの「時間」の交差するお話……のように見えるんだけど、本編を観れば判るけど、実はそこでもうひとつ捻ってくる(^^;; それはまさしく、タイトルの『空の青さを知る人よ』とは誰のことか、その人物にとっての「空の青さ」とは何か。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:話が終わってみれば、この人物が望む「空の青さ」が、これらの「時間」を巡る葛藤から超越して不変に存在し続け、むしろ作中の衝突や錯誤も、(必要なものであったにせよ)すべてその余波でしかなかったという構造になっていて、びっくりした(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:単純に比べるものじゃないけど、先日観た『HiGH&LOW THE WORST』なんかも含め、ここに来て物語構造の複雑さを一段と深くしながら、観客を混乱させず、時間も特に増やさず、うまく情報を捌いて感情移入させる作品が出てきた感があるんだけど、何でなんでしょうね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:作り手のメソッドの蓄積が一線を越えたのか、観客の読解リテラシーについて信頼が深まったのか。画面設計や編集、カメラワークの技術革新もあるのかな。この辺は邦画だけの問題じゃないのかもしれないけど、シーンが変わってきている印象がありますね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:本作に話を戻せば、この映画の製作チームの座組で、ここまでの物語構造の進化(深化)に踏み込んでくるという予想はなかったんで驚きをもって観ていました。そういう意味では、今年公開された邦画・アニメ映画では、最先端なことをやってのけてると思います。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:後は完全に私的な感想としては、何度も繰り返すようだけど、地方出身者の成れの果てとして、やっぱり痛いところに的確に踏み込んでくるのが、ツラいし、痛快だしね(^^;; 上京するときに切った大言壮語の啖呵なんざ、ずっと忘れた振りでやり過ごしてたのに。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:こちとら作中の元カレよりずっと歳喰ってるし、地元でメガネの可愛い女の子が待ってくれてることもないし(重要)、だからって簡単に煽られて慌てて人生見直すような生き方してもいないけど、でもたまに忘れていた若い頃の啖呵を思い出してみるのも悪くないですよ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:公開初週に台風直撃で出足挫かれたためか、興収で苦戦していると伝え聞く本作ですが、観るべきところの多い映画です。音楽映画でもあるので、音響のいい劇場で観ておく価値はありますよ。意外とこのクラスの映画は、近作扱いで名画座でも掛かりづらいんですから。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
■監督フィルモグラフィ:長井龍雪(1976年~)
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