『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』@新宿バルト9(19/10/26(sat)鑑賞)
映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』特別映像(上坂すみれがナビゲート)
入場時のコメントを上げませんでしたが、『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』@新宿バルト9を観終わりました。文学性とかまったくないけど、完璧な戦車娯楽映画。あんまり完璧すぎてヒロインとのロマンスが取ってつけたようだけど(爆、戦車映画として完璧だから、これでいいのです(^^) #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:1輌のT-34と刺し違えに独軍パンター戦車1個中隊を殲滅したイヴシュキン少尉は、戦闘後、捕虜となりドイツ本土の捕虜収容所に送致される。一方、その戦闘で相手となった独軍将校イェーガー大佐は、戦車兵養成訓練演習の標的戦車の戦車長を探していた。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
:ソ連軍捕虜のリストから、官姓名を黙秘するイヴシュキンを見つけ出した大佐は、嫌がる彼を脅して、標的戦車の操縦を命じる。捕虜となった他の戦車兵たちとともに与えられた鹵獲T-34の整備に取り掛かるが、その床下に6発の実弾を見つけ…というお話。#fr19_n
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
:当然、その先は、実弾積んだ標的戦車で演習場から大脱走…というどストレートな話を、脇目も振らずのまっすぐに突き進む(^^)。つか、あまりに無駄がなさすぎて、ご都合主義的な気もしないでもないんだけど、全般にテンポが良いのであまり気にならない。#fr19_n
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
:いや、そりゃあさあ、床下の予備砲弾を見逃すなんてヘマをあのドイツ軍がやるか、とか自分も思わんでもないけど(^^;;、とんとん拍子で次の状況に進んでしまうので、そこに引っかかってもいられない。まあ、軍事ドキュメンタリーではなくて娯楽映画なので。#fr19_n
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
:この映画のリアリティ・ラインは全般にそうです。そうでなければ、成立しない話でもあるけど、編集や構成の勢いで押し切ってるので、あんまり悪印象は残らない。あまりにそこに特化してるので、情緒が足りない感もあるけど、戦車映画としてはこれでいい。#fr19_n
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
:普通の映画として観ると、部下を死なせたことで虚脱状態(アパシー)にある捕虜収容所の主人公が、標的戦車の任務を受け入れるのにもうちょっと葛藤があってもいいし、通訳のヒロインとのロマンスももうちょっと膨らませようがあると思うんですね。#fr19_n
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:でもその辺は最低限の段取りこなすだけで済ませて、後の尺は戦車に費やしてる(^^;; おうおう、こちとら戦車観にきてんだ、戦車早く出せよ、おう……というどチンピラな観客の気持ちを正しく汲んだ実にカスタマー・フレンドリーな姿勢で清々しい。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:その戦車戦、冒頭、炊事車トラックで独軍戦車とチェイスして戦車砲を躱す神業を見せて軽くジャブ。次いで、ソ連本土で寒村を舞台に敵戦車中隊を味方一輌で迎え撃つがっつりバトルをやってみせて、ここでようやくアバン終了。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:その後、与えられた鹵獲T-34の整備から演習場からの脱出、そして独軍追撃部隊を引き連れてのチェコ国境までの単騎大脱走と、バッカ、ロマンスなんかやってる暇ねえよ、いわばT-34の85ミリ砲でパンターのカマを掘るのがこの映画のロマ……(以下自粛 #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:その戦車戦描写ですけど、市街地での近接戦が多め。スローモーションや、CGで盛った着弾描写の多用など、ケレン重視なので、素っ気ない実戦描写を好むストロング・スタイルの諸兄には批判を受けるかもしれないが、判りやすい。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:判りやすいと言えば、(おそらく)ドローン空撮も多用されて、俯瞰から彼我の位置関係が把握しやすい。CGで作ってるんじゃないかという、俯瞰映像もあったけど、重要なのは観客の意識としてドローン空撮的な俯瞰ショットは自明のものとして、既にあることだ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:その意味で、観客の期待として「あって当然」というタイミングで俯瞰ショットを入れてくるのが上手く、そういう呼吸感が上手い。まあ、この辺は『HiGH&LOW THE WORST』なんかもそうだったので、ドローン空撮の使い方のセンス向上は世界的なのだろうけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:後はクライマックスでの、市街地での格闘戦と言っていいほどの極近接な戦車戦描写は、日本人として当然「あのアニメ」を想起してしまうのだけで(^^;;、一応、ロシア映画界でも巨匠とされる監督は否定してます(インタビューでそう言ってる)。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:まあ、監督は観てなくても、シーン設計したスタッフは絶対観てるよな、というシーンや戦闘シチュエーションがあるのだけど(^^;; ちなみに監督的には『鬼戦車T34(1964)』の基本プロット使って、娯楽性強化した映画にしたかったんですって。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:敵の独軍将校を憎々しげに描きつつも、一抹の相互リスペクトを示す描写を入れたり、既存のロシアの戦争映画より「国際標準」な娯楽性を獲得しているように思えました。ロシア映画もだいぶ変わってきたなあ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:前に観たロシアの戦車映画『タンク・ソルジャー 重戦車KV-1』が「戦車いっぱい出るから許すけどさあ」という出来だった(^^;;のと比べると確変な出来の良さで。でもご都合主義なとこはどっこいだし、どこでその差が出たのかに映画の秘密がありそうだけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:本当はこのジャンル映画的な完成された娯楽性の隙間に、情緒や文学性を組み込めれば「映画」として完璧なんだけど、そこまでいくには、まだ多くの同ジャンル作品の積み重ねが必要なんでしょう。でも、そこに繋がる重要な、何より楽しい映画でした(^^) #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日