『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』@立川シネマシティ/CINEMA TWO(20/02/08(sat)鑑賞)
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』チョウ・ユンファ全開編!!
本日の映画『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』@立川シネマシティ/CINEMA TWOに劇場入りしました。チョウ・ユンファ&アーロン・クォックW主演で、偽札造りを巡る香港クライム・アクション映画。香港映画は、中国本土や韓国映画に押されっぱなしなので、ここらでキツい反撃が欲しい所。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月8日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』観終わりました。香港ノワールの反撃の狼煙とチョウ・ユンファ大哥(兄貴)復活を高らかに告げる傑作クライム・ムービー。鉄火場で二丁拳銃振り廻す兄貴の新作映画を21世紀に拝めるとは!しかし、落ちからすると、あのシーンは、本当は……?(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月8日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:タイの刑務所から香港に移送された偽札技師のレイ(アーロン・クォック)。国際的な画家となった彼の元恋人も駆けつけて保釈を求める中、香港警察はその条件として、正体不明の偽札組織のボス「画家」について証言することを求める。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:レイは語り始める。バンクーバーの貧しい画家の卵だった青年が、贋作画家に転落し、そして偽札組織のボス「画家」(チョウ・ユンファ)と出会い、世界を股にかけて繰り広げられる愛と血と暴力で彩られた、めくるめく偽札造りの四半世紀の日々を…。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:ここまでの基本構造で語られる、「画家」と主人公の関係性が、悪魔メフィストとファウスト的というか……まあぶっちゃけBLだよね(^^;; 裕福でスマートな物腰と敵を容赦なく殺戮する凶暴性で主人公を翻弄し、しかし主人公に執着し続ける。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:勿論、一般映画なので、性的な関係性がそこで描かれるわけではないのだけど、代わりに一般人として殺人や暴力に怯える主人公に、黒社会の流儀を受け入れて「堕ちる」ように求め、かつての恋人を何故取り戻そうとしないのだ、と迫る。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:そういう「画家」本人には、情婦や妻子の影はなく、「オレには女は不要なのさ」と嘯く辺り、何事かを意味しているようではあるけど、本編中では特に明示はされません。期待される向きには悪しからず(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:でも、ただの技術スタッフのひとりに過ぎない彼に、そこまで執着するのは、何故か……という辺りに、BL好きのお姉さま方には妄想を滾らせて、是非、もりもり薄い本でも何でも作っていただきたい(^^) #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:だが、しかし。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
この映画は、そこから恐るべき「構造転換」が行われるのだ!
でも言えない。超ネタバレだから(爆
でもそこに踏み込んでかないと、この映画の「業」の深さは語りきれないと思うので、みんな観に行ってその話をしよう!<自分勝手。#fr20_n
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:しょうがないので、それ以外のお話。主人公の偽札造りや人生、黒社会の師として、組織のボスとして、親友として、そして敵として、圧倒的な存在感で主人公を振り廻す「画家」を我らがチョウ・ユンファ大哥(兄貴)。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:この所、大御所役者扱いだったり、ゲスト扱いが多かった兄貴ですが、今回は若手の引き立て役とはいえ、W主演の柱。スーツも似合うワルで、ゴールデントライアングルに乗り込んで二丁拳銃でじゃんじゃんバリバリ撃ちまくる。往年の兄貴が帰ってきた!#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:まあ、落ちからすると、それも本当はそもそも…という想像もなくはないんだけど(ネタバレ厳禁(^^;; )。そこを踏まえても、主人公にとって巨大な存在として描かれ、それは往年大スターとその幻影を今も愛する私たち観客との関係に重ならなくもない。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:物語は衝撃的な構造転換を分岐点に、「偽物」「贋作」「コピー」「代替品」…そう生きざる得なかった者たち。人生の「主人公」になれない、すべての「脇役」たちの哀切へとやがてテーマはたどり着く。それが本作を観客の胸に迫る傑作たらしめる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:監督は脚本を手掛けた『インファナル・アフェア』で香港ノワールを一度は再興に導いたフェリックス・チョン。中国映画に呑まれ、動揺する社会情勢に圧されるように制作本数を減らしている香港映画に、鮮やかな反撃の狼煙となる傑作ノワールです。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日
『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』:往年のチョウ・ユンファ好きの人も、ハードボイルド、ノワール映画好きな人も、是非劇場で観てください。先日観た『雪暴 白頭山の死闘』と今年のハードボイルド映画で1〜2位を競ってしまって困っちゃうなあ。まだ2月も頭なのに(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月9日