『長沙里9.15』@ヒューマントラストシネマ渋谷(20/06/05(fri)鑑賞)
本日の映画『長沙里9.15』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。朝鮮戦争下、戦局を転換させた仁川上陸作戦の裏面で、陽動作戦として捨て駒同然に投入された学徒兵772人の秘話だそうで。まあこの頃の韓国軍上層部は実質帝国陸軍の直系だから、発想が陰湿なんだよな(-o-;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』観終わりました。まあ右向いても左向いても酷い話でorz 一時の陽動になればいいや、とばかりに、若干の将校下士官を基幹兵とし、平均年齢17歳の学徒兵で構成された大隊を敵前上陸させて、数日忘れられて(爆 さすがに気が咎めた米軍に(一部だけ)救出されるお話。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:元々、仁川上陸作戦に先んじて、「陽動作戦くらい必要だろ」とマッカーサーが言い出し、と言って主攻方面から米軍を割くわけにもいかず、韓国軍にやらせたら、こっちも大した手柄にもならない陽動作戦なんかやりたくなく、編成中の学徒兵部隊を差し出したという、な(-o-;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:仁川上陸作戦の前日に嵐を衝いて……と言えば聞こえはいいが、支援の駆逐艦とは離れ離れになり、悪天候で航空支援も仰げず、波が激しいのでたった4隻の揚陸艇(ボート)で一箇大隊が上陸なんかできるわけがないので、輸送船ごと座礁させ……と序盤から酷い話で。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:鉄棒(ヘルメット)も認識表ももらえず、学帽被った修学旅行生みたいな学徒兵を見てられなかったのか、現場の大人たちはバタバタと死んでゆくんだけど、後方の韓国軍司令部は仁川上陸作戦成功でお祭り騒ぎなので、完全に忘れてる(爆 つーか、本当に撤収計画と考えてたのか? #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:一応、奇襲攻撃にはなったので(多大な犠牲を払いながら)緒戦は勝って、海辺の高地にある拠点奪取には成功したものの、増援なんかこないし、司令部とも連絡つかないし、食料も弾薬も限られて、既にジリ貧。そして迫る北朝鮮軍の大部隊…諸君らの大好きな約束された負け戦だぞ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:そんな地獄絵図の状況下だからこそ、輝く無垢な少年たちの青春…とか甘い話では済みませんけどね。家族を爆撃で皆殺しにされたんで、復讐のつもりで志願したら、戦場で再開した従兄弟を死なせる羽目になったりするし(爆 この辺、朝鮮戦争はなー、当然そういう話になるわなー。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:まあこの辺のエピソードがどこまで事実か不明なんですが、朝鮮戦争通じて普遍的に存在した悲劇をなぞったものという意味では「事実」なんでしょう。映画であれ、ドラマであれ「物語化」するというのはこういうことです。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:その意味で言えば、韓国軍司令部の酷薄さも戯画的ではあって、本当に軍内部で作戦に批判的な者はいなかったのか……あー、本当にいなかった可能性もあるけどな(^^;; 帝国陸軍と似たような体質を引き継いでいた初期韓国軍に、あまりそういう倫理的期待はしづらい。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:とは言え、あのような官僚主義的酷薄さを「悪」として類型化し、繰り返し描くことの社会的意義はある。ああいう連中を根絶はできないにせよ、そのダメージから社会が復元させるためには、そうした「悪」に気づく感度や倫理観を常日頃から市民に醸成しておく必要がある。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:勿論、それは啓蒙主義的な精神とは裏腹に、過去作から出来上がった類型的なイメージに乗っかってるだけとも言えなくもないが、しかし社会の規範意識とはそうした循環の中で強化され、定着してゆくのであり、安易なフォロワーも社会のエコシステムを構成する機能の一端なのだ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:話がだいぶズレたんで本筋に戻すと、緒戦の拠点攻略戦とか、大隊規模の部隊の運動が俯瞰を多用して判りやすかった反面、個々の戦闘で部隊がどのくらいの損害を得て、それが部隊としての戦闘力にどのくらいのダメージになったのかがちょっと判りづらかったような。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:後はまあ、冒頭に出てきた輸送船がカラー表示の二次元レーダー・スコープを搭載していたり、米軍の連絡ヘリがベトナム戦争で活躍したUH-1ヒューイ(正式採用は朝鮮戦争後(^^;;)とか、うるさ方が考証の甘さに引っかかるところがちょいちょいなくはなかったけど。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日
『長沙里9.15』:しかしまあ、白虎隊もの(少年兵もの)としては、総じて良くできてたとは思います。個人的にはもっとエグくても(地元住民と食料巡って衝突するとか)良かった気もするけど、遺族や従軍生存者もまだ存命とあっては、そうも言ってられないか。朝鮮戦争秘史映画として良作でした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月5日