『ランボー ラスト・ブラッド』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(20/06/27(sat)鑑賞)
Netflix | ランボー 最後の戦場
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本日の映画2本目『ランボー ラスト・ブラッド』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。『ランボー』シリーズ最新作。せっかく前作ラストで実家に帰れたのに、結局、そこも戦場になるのか(^^;; まあ若い頃の数年間の経験で、とうとう晩年まで一生苦しむというのも、酷い話で。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー ラスト・ブラッド』観終わりました。シリーズを教養小説的な、「ジョン・ランボーの魂の成熟の物語」として見ると前作で完璧に終わってたのを、強制再起動した結果、「死霊誕生編」みたいになってしまった映画(爆 そのつもりで観れば面白かったけどね(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月27日
『ランボー ラスト・ブラッド』:ミャンマーでの戦いの後、アラバマの実家に戻ったランボーは、家業の馬の調教業を継ぎ、災害時の捜索ボランティアなどを通じて地域に溶け込み、娘同然の少女ガブリエラと穏やかな暮らしをしていた。しかし、メキシコにいる実父を訪ねた彼女が現地で失踪する。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:ガブリエラの行方を追って現地入りしたランボーは、人身売買を手がける地元カルテルが彼女を拐ったことを突き止めるのだが……というお話。まあ、実家の地下に老人がひとりでトンネル網掘ってるのを「穏やかな暮らし」で片付けていいのか問題はあるが(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:そのことが端的に示すように、この老人の精神の地下茎部分では問題は何も解決してはいないが、それが噴出する「傷口」さえなければ、このまま枯れて土に還って終わっていたはずなのね。大多数の人の人生とはそういうもので、そうやって人は人生を終えてゆく。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:しかし、『ランボー』の新たな物語を求める観客と、製作陣の意思が、老人の人生に強制再起動(リブート)を命じる。……いや、映画としての出来の是非とは別に、シリーズを長年観てきたファンとして、それが良かったのかどうかは、ちょっと判断に迷うよね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:そこを棚に上げると(まずそもそも棚に上げていいのかすら、脇に措くとして(^^;;)、今回はチャールズ・ブロンソンの『狼よさらば』のような自警団(ヴィジランテ)ものとして、様式美的な完成度の映画にはなってます。その意味では面白いですけどね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:悪役のメキシコのカルテルが場末の広島ヤクザみたいなスケール感で、それがビックタイトルにふさわしいかはともかく(^^;;、そのヤクザ屋さんの皆さんが、ランボー邸の地下迷宮に誘い込まれて、面白殺人トラップで次々に殺されてくのは楽しかったですけど。 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:「ヤクザ滅すべし(ヤクザ・デストローイ)」は、自警団(ヴィジランテ)ものの面白さの根幹なので、そこはいいんですよ。そのつもりで観る分には。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:しかし、ヤクザどもの屍体が散らばるラストシーンに象徴される、主人公の荒涼たる心象風景に想いを重ねる時、結局、戦い続けた戦士の人生の結末がこれか、という暗澹たるならざる得ないわけです。結局、こうなるのか。この地獄から抜け出すことはできないのか。#fr20_
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:これももっと若い主人公なら、この後の長い人生の過程のどこか救いを得る日が来るかも、という一抹の希望が残るけど、老い先短い70過ぎの老戦士の黄昏の景色だからなあ。そう考えると、ワルをぶっ飛ばして、スカッとした!で終われないですよ。#fr20_
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:まあ、ヒーロー役を務めてきた役者の晩年の「男稼業の畳み方」問題というのはあって、老いて弱くなり、力で愛する者を守ることができなくなった「男」はどう在るべきか、という命題に、老いた名優たちはそれぞれのやり方で立ち向かってきました。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:老いてもなおヒーローたろうとし続ける者もいたし、かつてのイメージを守るために引退する者、弱さを受け入れどこにでもいる「ただの老人」となる者。スタローンの盟友シュワルツネッガーの近作は、老いと喪失を積極的に受け入れようとしている風にも見える。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:同じスタローンでも『クリード』では、妻を喪い、息子とも縁遠くなった老ロッキーが、主人公クリードとの出会いにより、孤独を癒し、人間性を回復させて、老境なりの精神の豊かさを取り戻してゆく。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:本作においても、物語冒頭において老ランボーの晩年も「そうなるはずだった」。その豊かな可能性を示されながら、その可能性が理不尽に摘み取られる怒りと悲しみと喪失感が、本作の方向性を自警団(ヴィジランテ)ものとして決定付ける。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:その時点で、『クリード』で示されたような教養小説的な成熟を、作り手は老ランボーに対して拒絶してるんです。穏やかに故郷で老いて死ぬ人生より、精神の地下茎に秘めた野獣の凶暴性を表出し、荒涼たる戦場に立ち尽くすのが、彼にふさわしい人生だ、と。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:これを、もう一度『ランボー』で映画を撮るため方便だけで選んだのか……とも思えないんですよね。このシリーズの基本姿勢として、スタローンは自分と同世代であるベトナム帰還兵の苦しみへの共感だけは大切にしてきていた。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:それを踏まえると、老ランボーが地域と家族に愛されて、穏やかに老いてゆく人生を、ぎりぎりの所で「ウソだ」と断じることこそが、ベトナム帰還兵の魂に報いる「真実」なのだと彼らは……特にスタローンが、判断したということなのでしょう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:まあ、ベトナム帰還兵全部が、というより、「ランボーに象徴される、本当に魂の奥底まで戦争に壊されたしまった兵士」ならば、という意味なのだろうけど。何にせよ、哀しいお話ですよ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日
『ランボー ラスト・ブラッド』:結局、シリーズとしては前作で終わってた方が、「美しかった」と思います。でも、「そんな美しさはウソだよな」というのが、本作を通した制作陣の結論で、それも判らんでもない。辛いねえ、人生って。自分にとっては、そんな映画でした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年6月28日