積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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『ハチミツとクローバー』第3話「それは2つの片思い」

ハチミツとクローバー (1) (クイーンズコミックス―ヤングユー)

ハチミツとクローバー (1) (クイーンズコミックス―ヤングユー)

 山田さんがようやく話に絡みだした回──というより、前2話でキャラの仕込みが終わり、本格的な恋愛話として駆動しはじめたといったところか。
 しかしまぁ、自分が振られるのはどうとでも耐えられるけど、自分が好きな相手が辛い恋をしているのを横から見ているしかないってのは、確かにきついよな。
■追記
 夜が明けてからもう一度観直し、更に終盤の真山と山田さんの会話のくだりから後を更に4〜5回繰り返し観る。
 山田さんと真山、真山と理花のそれぞれのシーンにおける、すぐ目の前にいるのに決して相手の心に触れることの出来ず、丁寧に、しかしぴしゃりとシャッターを下ろされてしまったときの感覚。己の恋の行方よりも、想い人の辛い恋を想い真剣に泣きじゃくる山田さんなどという辺りを繰り返し観ることで、何事か癒されたがっているのかもしれない。いや、ごく私的な内省で、批評にも感想にもなっていないんだけど。
 バカだね。本当にバカだ。こんなところで、それをいちいち報告している辺りなんか特に。
 だけどこの作品がヒットした本当の理由を、何となく手ごたえを伴って理解できた瞬間でもあったのですよ。