積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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豪屋大介『デビル17』第5巻

 本編はまだ未読なのだが、あとがきの浅い国際政治観にまずひと苦笑。
 反日暴動と中国国内の統治スタイルを結びつけるだけの分析なら、ネット上に掃いて捨てるほどあるので何もわざわざここで講釈垂れていただく必要はないのだが、まぁ、こういうのをやりたいお年頃なのよね。きっと。政治に興味を持ち始めた中高校生が好んで振り廻したがるレベルの論調なのは、マーケティング的に正しいのだろうけど。
 しかし、声高に中韓を批判するのはいいのだが、落し所をどうするつもりなのだろう。ひたすら突っ張り続けるだけで、その内、向こうが折れてくれるとでも? 相手の言い分を全部受け入れる必要はないが、妥協なき外交はありえない。何を守り、何を捨てるのか。右からでも左からでもいいけど、そのための戦略を組み立てる議論をそろそろ始めない?
 斬って捨てるだけの論調が、一見、かっこ良さげに見えるのは判るけどさ。