佐渡川準『無敵看板娘』第13巻
- 作者: 佐渡川準
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2005/06/08
- メディア: コミック
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「『兄弟レンジャー』にはハズレが多い」という下馬評にも負けず奮闘している「マジレンジャー」ですが、目下の注目は「翼くんの役作り」と「メイちゃんの台詞回し」です。
といったところで今回のレビューですが、戦隊物つながりで
『無敵看板娘』第13巻 秋田書店
今更ではありますが、未だにレビューされていなかった作品なので(してませんでしたよね?)。
尚、「何故に戦隊物つながりか?」という疑問は、作品を読んで頂ければ解消できます。
「絶対無敵な親を超えんとして、仲間と日々切磋琢磨する子供の話。」と聞いて思い浮かべるとすれば、それは「刃牙」でしょう。
しかし、これと同じ様な説明が「無敵看板娘」でもできるのです。できるといったら「できるのですっ!!」。
「刃牙」の世界で、そのパワーレベルをそのままに、サイズを「横丁」レベルにまでミニマム化し、コメディー仕立にした話ですから。
この作品の恐ろしいところは、連載140話を超えた現在に至るも、未だ飽きさせない話運びでしょう。
限られた登場人物による箱庭話であるにもかかわらず、毎回何故か新鮮に感じて読まさせられてしまう。毎回同じ事を繰り返しているようでいて、新たな要素を取り入れながら新しい展開を拡げていく。「一話完結」「箱庭世界」「非学園物」という長期連載に対する三重苦を背負いながらも、その勢いは衰える様子はない。一体、何なのであろうか。
プロ、アマを問わず、漫画家にとって大いに参考になると思います。
正直、ビッグタイトルにはならないであろうが、歴史に残ってもおかしくない作品です。(この点に関して、『ハヤテのごとく』と同じ匂いを感じているのは私だけでしょうか)
漫画連載の構造について考察している人は、この作品について分析してみたらいかがでしょう。[文責:D.E.]