積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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『奥さまは魔法少女』第1話「kissはだめよ、ということ」

 27歳の人妻(只今実家出戻り中)が、熟れた豊満な肉体をいい加減、サイズがきつくなって露出過多になりつつある「魔法少女」ルックで包み、ホウキにまたがって地方都市上空を飛びまわる話──
 ……こう書くとなんだか頭が痛くなってくるが、監督・錦織博にキャラデザ・長谷川眞也の『忘却の旋律』コンビなので、そりゃあまぁ、こういうエロスを追求する方向性になるわなぁと理解できなくもない。
 ただ今期の深夜アニメは、何だか男性視点でのエロスを追求する作品が多くて、ちょっと食傷気味だったり。
 う〜ん、それとも、こういうのは素直に興奮しておくのが男の生理として正しいのか。……こうやって理屈で考え始めた時点で既にダメな気もするけど。
 
 それとは別な話なのだが、直接作中では明言されていないものの、この作品の舞台はどうもウチの実家(山口県萩市)らしく、そこここで見たような風景が出てくる。作中の小学校なんか、たぶん自分の通った小学校ではないか。
 丁寧に描かれた美しい背景美術と、登場人物の台詞の端々から洩れる郷里への愛情は、遥かな昔に上京して以来ろくに帰りもしていない身にはとても心地好く感じられた。
 まぁ、実際には商店街がシャッター街化しているなど、地方都市共通の問題を抱えていて、そこで地に足を付けて暮らすにはそれはそれなりの厳しさのあるわけだけど。
 そりゃあ、あんな嬉子さんみたいな脇の甘い人妻がご近所に住んでるなら、明日にでも実家に駆け戻りますけどね。[文責:義忠]