積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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『銀魂あにめガヤガヤ箱―オフィシャルアニメーションガイド (ジャンプコミックス)』

 アニメも3年目に突入し、そのお祝いも兼ねてか出されたおきまりのアニメムック本……なのだが、勿論、『銀魂』のムック本がそんなありきたりなものになるはずもなく、想像以上に「酷い」(笑)。<褒め言葉
 まず今回のこの本のイチオシの企画らしい「業界初! 全頁オーディオコメンタリー」なのだが、まぁ、要するに頁下部に登場人物たちが登場してグダグダと楽屋落ちを続け、早々に上の頁と関係ない話をしだすわ、その内、ネタに困ってただ素でグダグダしているだけになるわという、本当に酷い企画と成り果てた。
 あー、あるよね、声優とかスタッフが本編とぜんぜん関係ないグダグダ話ばかりしてムカつくアニメのオーディオコメンタリーとか……って、バカぁっ!
 んなもの、紙メディアでやってどうする、ってか紙でやってる時点で「オーディオ」じゃねぇしっ!
 ──と、さっそく新八のごとく、素敵な二段突っ込みを入れられるという優れた機能が(殴)。
 いや、何が酷いって、こんなアホな企画をその辺の駆け出しライターじゃなく、売れっ子のアニメのシリーズ構成にやらすというね(爆)。
 
 その他、やはりどいつも酷い大人たちだったスタッフ座談会とか、延々19頁にも及ぶ関連商品一覧とか、アニメ全話紹介中のコラムで「アニメではスペースウーマンの不倫相手が離婚。復縁を迫ったりしたぞ」とか書いてたりとか、いやぁ、クオリティ高っけぇな、本当(しみじみ)。
 
 意外と真面目にムック本らしい企画をやってるところも少なくないのだが、常に下に存在するコメンタリーがすべて台無しにしている感があって素晴らしい。
 およそ人生に何の役にも立たない本だが、そうあらんとして大の大人が本気で創りこんだガチな本であることは間違いない。
 人生の貴重な時間を好んでドブに投げ捨てることの楽しさと豊かさを理解できる大人(マダオ)に、どうぞ。