ライターズ・ハイ
GWの前半を原稿書きと製本に、後半を風邪っ引きとイベント参加に費やした結果、持ち帰りに仕事には指一本、手が付けられず、従って予想通り、GW明けの職場は吹き荒れる残業の嵐に晒されるのであった。
……いや、洒落になってませんから。
そんなわけで何冊かネタはあるものの、レビューにまとめる余力がないので、昨日の話についてちょっとだけ補足。
つか、何と言いますかですね、作家には原稿の「執筆」という行為そのものを通じて世界との接続を実感する「ライターズ・ハイ」的な瞬間があるのです。
断片化されていた作中の情報すべてが意味を持って連結し、自律的に文脈(コンテキスト)が浮かび上がり、脈打ち、世界という大伽藍が圧倒的な質感とともに一気に立ち上がって、その身に迫ってくる──
よく出来た作品であれば読者や消費者も、作者の「観る」それを追体験できる場合がありますけど、少なくともその作品で世界で最初にそれを「観る」ことのできるのは作者の特権です。
で、その無上の快楽に比べれば、人から褒められようが貶されようが、さほど気にもならないような気もするのだけど、そうでもないのか。
まぁ、生活が掛かっていれば多少気にはなるだろうけど、でもそれは別に自己承認とは別の問題だしな。
と言うか、他の作家さんはあんまりそういう経験がないのか?
……勿論、本格的な奴は、自分もそうそうしょっちゅう経験しているわけではないし、それがなければ、自己承認欲求の方が勝ってしまうのも不思議ではないのだけど。
で、忘れてたけど、明日は職場の呑みで更新お休みです。はい。