NHK総合『外事警察』
- 作者: 麻生幾
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/09
- メディア: 単行本
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「所詮、国産公安ドラマなんて」と多少侮りつつ先ほど録画していた第1話を観たばかりなのだけど、予想以上の出来の良さにちょっとびっくり。
警視庁公安部外事4課住本版の班長で陰のある凄腕公安マンに渡部篤朗、その上司に石橋凌、法を逸脱する捜査も厭わない渡部篤朗に疑いの目を向ける内務監査官に遠藤憲一。
もうこの三人が同じ画面に収まっているのを観るだけで、不穏な空気がひしひしと迫ってきて堪らないw。
さっそくこの第1話で無辜の民間人が罠にかかるのを冷ややかに見届けてからターゲットの身柄を拘束するところとか、陰々滅滅とした監視と裏切りの日々が展開してくれて素晴らしい。チームメンバーのいずれも死んだ魚のような目つきで、精神的に疲れきっていながら黙々とプロの仕事を進めるところとか、日本のドラマでこういうプロの在り様を描いてくれただけで感動ものです。監視モニタの画面を思わせるソリッドな印象の画面作りも素敵(いや、これはウチのTVが最近調子悪いからだけなのかもしれんけど(爆))。
平気で嘘がつけ、裏切りを厭わず、情に流されずに「人命」と「国益」を冷徹に計量する、愛国心以外、およそまっとうな人間としては失格でしかない要素で構成された人間でなくては務まらない──それがハムの犬(公安捜査官)。
そこを緊張感を持って描いてくれそうで、期待大です。
先行して始まった『ROMES/空港防御システム』が覚悟の上とはいえ、思いの外、ぬるい作りだったので、余計に期待が膨らむというものです。
スタッフも、あの『ハゲタカ』チームらしいですしね。
NHKオンデマンドでも観られるようですので、観逃した方も今からでも追いつけます。
この秋注目の本気の公安ドラマとして、俄然、注目してます。