義忠『棺のクロエ1.5 0〔lav〕』第13〜15回:まえがき
連載最終回。
「恋愛小説」を書いているつもりだったんですが、何だか辻説法みたいな話になってきてしまいました……orz
それでも、ラストは頑張ってイチャラブ的な展開にしてみましたが、いかがでしょうか。
……まぁ、この後、『花嫁強奪』で書いたように、この二人は悲劇的な別れを迎えることになるんですが。
このお話を書く以前から、物語における「ハッピーエンド」って、別に「王子様とお姫様は幸せに暮らしました。めでたし、めでたし」じゃなくてもいいんじゃないか、と思っていました。
人生って長く生きてればいろいろあるし、最後に悲劇で終わったからと言って、それまでの過程での喜びや幸福に意味がなかったかというとそんなことはないと思うし。
いや、でも『ハチクロ』の落ちは、つくづく酷い話だよなと感じましたけども(でも好き)。
そんなわけで、このお話は二人が結ばれたもっとも幸せな瞬間で物語が閉じられます。
だから「ハッピーエンド」です。
文句は言わせません。
とはいえ、「フェリア王女の物語」としては、まだ終わった感じはしません。
なので、もう1作くらい書くことになりそうです。
そもそも『花嫁強奪』のあの描写ではカオ皇子が「本当に死んだのか」ははっきりしませんし……。
いやぁ、こんな物騒なキャリア積んだ男が、そう簡単に死ぬかというと──さて、どうなのでしょうね(ニヤリ)。
しばらく別の作品にかかりきりになる予定なので、フェリア王女の続きの物語に取り組むのはまだまだ先になりそうですが、のんびり気長にお待ちいただけると幸いです。
では、また次回作で。