積読日記

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2014年度5月分総評

2014年度5月分総評
5月の鑑賞本数は19本。
この月のMVPは『百瀬、こっちを向いて。』になります。

百瀬、こっちを向いて。 [Blu-ray]

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百瀬、こっちを向いて。(予告編) - YouTube
 
この月は大作映画より小粒でも渋めの良作の多い月でした。
……って、『アナと雪の女王』をこの月に観てるなw この映画については、作品単体としてはバランスのおかしな映画なんですが、一連のディズニー女子映画路線の文脈で観ると重要な意義を持ってくるという作品だと見ています。でもまぁ、それについては、他にも言及している方がいるので、そっちにお任せして。
 
他の映画では、インド映画版『花より男子』だった『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』のきらっきらの少女マンガ性(あと筋肉イケメンの見事な脱ぎっぷりw)にインド映画に学園ドラマ路線(それも日本の少女マンガに通ずる)が存在することについては、10月にインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IIFJ)でインド映画を集中的に観た際に確信に変わるんですが、それはまたその時にでも。
結局、この映画は吹き替えなしでDVD化されたんですが、この作品は宮野真守とか中村悠一辺りに吹き替えさせて、腐なお姉様層を狙うべきだったと今でも思っています。もしかすると、日本におけるインド映画需要のトレンドを変えるきっかけにもなったかもしれないのに。惜しいことしたなぁ。
 
その他、遂に完結編までたどり着いた『機動戦士ガンダムUC ep.7』、「虐殺」という現象の本質に迫る衝撃のドキュメンタリー『アクト・オブ・キリング』、ロシア映画で地下鉄パニックものという『メトロ42』、チャットの向こうの相手に誘導されて殺人を犯そうとした高校生を描いた青春ミステリーの英国映画『U Want Me 2 Kill Him ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム』。最後の奴は、心理的な追い込みと、犯人の正体が衝撃的だったので、ミステリー好きな方にはお勧め。
 
キカイダー REBOOT』と『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐第2章』については、語りだすと負の感情が吹き出して終わらなくなりそうなので、ここでは触れません(爆
とりあえず、年間ワーストに『マレフィセント』とか上げてる奴、お前、『キカイダー REBOOT』を観てないやろ、と。<おい!
……いや、自分の今年のワーストは、これじゃなく、更に別にあるんですが(つまり、まだ下があるw)。
 
さて、きりがないので本題。
この月のMVP『百瀬、こっちを向いて。』は、元ももいろクローバー早見あかりをヒロインとする切ない青春もので、このヒロインのとことん面倒くさいところが実に最高な映画でした(オレ的にw)。
お話的には、本命の相手から(本命が付き合ってる彼女に誤解されたくないという酷い理由でw)命じられて好きでもない男の子(主人公)と付き合うことになる女の子のお話。
主人公からすると、わがままで自分勝手で、何を考えてるのか判らなくて、さんざん振り廻されて迷惑なんだけど、でもほっとくわけにもいかない不憫な女の子って最高じゃないですか!(力説)<いや、それはお前の趣味……。
この難しい役を早見あかりが、実に魅力的に演じていました。
あと、主人公の竹内太郎の冴えないボンクラ高校生感も良かった。俺もあんな感じだったしなー。まぁ、こっちは、大人になっても向井理にはなれなかったけど(遠い目)。
落ちのせつなさも含めて、実に完璧な青春恋愛もの。超お薦め!
こういう半径50メートルくらいで完結する映画撮らせると日本映画は実に上手いな。
……いや、まぁ、そればっかでも困るんだけど。
 
いかん。結局、また長くなってる。
次こそ短く簡潔に……したいんですが。ううむ。