『ベテラン』@シネマート新宿(15/12/22(tue)鑑賞)
本日の映画『ベテラン』@シネマート新宿に劇場入りしました。韓国映画の刑事アクション。たぶん、今年最後の映画になるのかな。後は原稿の日々……。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 22, 2015
『ベテラン』観終わりました。どんな映画だったか、私の口からとやかく申し上げる前に、『ドーベルマン刑事』の平松伸二先生による、完璧な本編要約であるポスター画像をご覧くださいw pic.twitter.com/FyxFz14M9p
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 22, 2015
『ベテラン』:もう、あのポスターを前にして、これ以上付け加えることはないような気もするのだけどw、あえて言葉で説明するなら、ど外道な財閥御曹司を腕っぷしは強いが正義には篤(あつ)い荒くれ刑事が、追って追って追い詰める映画。いやぁ、「スカッとする」という形容詞がぴったりの映画です。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 22, 2015
『ベテラン』:そんなわけで、基本的な構造はシンプル窮まりないのだけど、この映画の特徴は、財閥御曹司の「ど外道」振りと、にも関わらず「誰も死なない」んだよねw いや、結構なハードアクションをがっつり観せてもらった満足感があるのに、振り返ると「あれ、誰も死んでない」と(爆
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 22, 2015
『ベテラン』:冒頭、高級車窃盗団摘発で、ハードだがちょいちょいユーモラスなネタを差し込んだアクションに象徴されるように、ライト感を強く押し出して物語は開始されるんだけど、賃金を踏み倒されて解雇された被害者や、主人公たちの貧乏公務員振りの描写が妙に生々しいw
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 22, 2015
『ベテラン』:一方、財閥御曹司の方は、妙に情緒不安定かつ無神経で、日本人の金持ち感からすると「いくらなんでも」とか思わんでもないレベルなのだけど、まぁ、そうは言っても「ナッツ・リターン」のお国柄なので(爆、ちょいちょい小さな外道エピソードを積み上げられると、妙なリアリティが出る。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 22, 2015
『ベテラン』:ただ重ねて指摘するけど、この御曹司、酷いど外道だけど「殺人」はしないんだよね(殺人教唆も殺人未遂もするし、犬は殺すけど(--;;)。でも、やっぱり「ど外道」。では、人は何をもって「ど外道」とそいつを認定するのか?
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 22, 2015
『ベテラン』:それは人の誠実さ、真摯な願いを踏みにじり、侮蔑し、自らは手を汚さず、権力を使って他者を抑圧する。感情を制御できず、責任を取らずに責められれば逆切れする。……。たとえ「殺人」を犯さなくとも、それを「外道」と言い、「悪」と定義するのか、私たちは。なるほど。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 22, 2015
『ベテラン』:この辺の吹っ切れた「悪党」のキャラ立ての巧さは、韓国映画の真骨頂なんだけど、それを単純な暴力のエスカレートでなくとも成立させ得ると証明してのけた点については、素直に感心するよね。アクションも、銃撃戦なんかないのに、ハード感あるしね。
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 22, 2015
『ベテラン』:別な見方をすれば、この映画を構成している要素は、必ずしも韓国特有のものばかりではなく、格差の広がる日本が舞台でも充分に成立し得るわけで、何で今の日本でこれが成立しないんだろうとも思ってしまう。…まぁ、中年のオッサン主人公のアクション映画観に来る客がいないからだが(爆
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 22, 2015