『七つの弾丸』@渋谷シネマヴィーラ(15/12/6(sun)鑑賞)
引き続き本日の映画2本目『七つの弾丸』@渋谷シネマヴィーラに劇場入りしました。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月6日
『七つの弾丸』観終わりました。1959年公開。銀行強盗の青年(三國連太郎)と、彼の犯行に捲き込まれた人々の「その日」までと、「その後」を描くお話。実話に題材を取ってるそうなんだけど、すっげー救いのない落ちで終わるという(爆 まぁ、だから「犯罪を憎め」ということなんだろうけど。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月6日
『七つの弾丸』:快楽原則に則ってピーキーに純化した今時の深夜アニメなんかと比較すると、これがエンタメとして成立した理由自体、理解できないくらい身も蓋もない悲劇に雪崩れ込むんだけど、「これ」が必要とされる時代だったんだんだなぁ、と。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月6日
『七つの弾丸』:もうちょっと詳しく踏み込むと、犯人は貧困から大学に進学できなかったばかりに高度成長期から取り残された青年で、彼に殺される警官もタクシー運転手も地方出身者。それがそれなりに、積み上げてきた人生や生活が、犯罪によって唐突に命を断ち切られる。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月6日
『七つの弾丸』:たぶん、そこで描かれる貧困も、悲劇も、観客にとって身近なもので、それを映画という形でスクリーンが受け留めるだけで「救われる」というくらい切実なものだったんじゃないかと思う。観客の人生の苦しみと、寄り添う存在としての映画(エンタメ)というか。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月6日
『七つの弾丸』:そこであんまりお涙頂戴なウェットな演出ではなく、さんざんドラマを積み上げてきたキャラでも、一発の銃弾で画面から転がり落ちて、出番はそれっきりというドライさで片付けると言うのは、日常に悲劇がありふれているから、過剰に語る必要はない、ってことだったのかな。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月6日
『七つの弾丸』:勿論、演出技法としてまだ成熟していないから、観客の感情に働きかける映像や音楽の技法をそもそも持ってなかった、ということもあるんだろうけど。でも映画の観過ぎなせいか、歳のせいか、観る側の心の中まで踏み込んでくる演出が、最近ウザくてしょうがないんだよねぇ。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月6日
『七つの弾丸』:作中で「出来事(ファクト)」を描いたら、その解釈は観客(こっち)に任せて欲しい。泣こうが、笑おうが、観客(こっち)の好きにさせろよ、と。逆に言えば、そんな観客が少数派だから、今の邦画はあの有様なんでしょうけど。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月6日
『七つの弾丸』:まぁ、そういう演出スタイルから見る、時代や社会の変遷とか、じゃあ、そこから自分は何を受け取るべきだろうかとか、いろんなことを考えながら観ていました。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年12月6日