『ホドロフスキーのDUNE』@新宿シネマカリテ(14年6月17日(tue)鑑賞)
今日の映画は『ホドロフスキーのDUNE』@シネマカリテ。『DUNE 砂の惑星』と言うと、巨大なサンドワームとビキニのスティングのイメージしかないんですが(^^a、『スターウォーズ』以前に撮影寸前だったというドキュメンタリーです。 http://t.co/VjLBkrD5cA
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
『ホドロフスキーのDUNE』観終わりました。『スターウォーズ』前夜、メビウスが絵コンテを描き、ギーガーがデザインに参加し、ピンクフロイドが音楽、ミック・ジャガー、サルバドール・ダリの出演さえ決まっていた、幻のSF超大作が存在していた……というドキュメンタリー。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
『ホドロフスキーのDUNE』:監督のアレハンドロ・ホドロフスキーは、メキシコ出身の、芸術家肌でぶっ飛んだカルト映画を撮る監督として知られていた。その才能を認めたフランスのプロデューサーの元、綺羅星のような若い才能を情熱的に口説いて一本釣りしてゆく。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
『ホドロフスキーのDUNE』:やがてついに完成した分厚い絵コンテ&設定資料集を手に、ホドロフスキーとプロデューサーはハリウッドに乗り込むのだが……。いや、結論を先に言ってしまうと、「絵コンテの完成度は凄いけど、こいつが監督ではちょっと」とか言われて、企画はぽしゃるわけです(爆
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
『ホドロフスキーのDUNE』:そりゃそう、と言うか、その時点までの実績が数本の低予算映画がカルト的に評価された程度だったわけで、それでいきなりビックバジェットの大作映画を撮らせようとした、プロデューサーが悪い。なのだが、そうしたくなった気持ちも判る。それだけ、「熱い」野郎なのだ。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
『ホドロフスキーのDUNE』:この男は、他人に才能を見抜くのに恐るべき才覚を発揮し、それを自身の作品に投ずることに迷いはない。身近にいたら凄い迷惑な奴であると同時に、表現者なら、誰しもこの男に見出されたいと、心から願ってしまうーーそんな男だ。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
『ホドロフスキーのDUNE』:いや、もう、無茶苦茶と言えば、これほど無茶苦茶な監督はいなくて、原作あるのに「映画監督は原作レイプして一人前じゃい」と平然と言い放って勝手に落ちを変えやがるし(本当にそう言ってるw)。ナイーブな日本のラノベ・オタクなら、寝込んでそのまま立ち直れまい。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
『ホドロフスキーのDUNE』:そんなわけで、ハリウッド・メジャーの重役陣の理解得られなかったこの映画は、撮影開始を目前にぽしゃり、スタッフはちりじりとなり、完成した絵コンテ集だけが残された。だが、この潰れた企画を苗床として、70年代後半から80年代にかけてのSF映画の隆盛を産む。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
『ホドロフスキーのDUNE』:正直に言うと、この映画が完成していたとして、大ヒット作になってたかというと、疑問だ。ビジュアルは斬新を通り越して革命的で、魅力に溢れてはいるが、監督の熱弁を聞いている限りエンタメより芸術志向で、それが当時の大衆に受けたとはとても思えないのだ。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
『ホドロフスキーのDUNE』:ただこの圧倒的なビジュアルイメージは、その後の映画史に巨大な衝撃を与えていただろう。事実、限られたごく少数の人々しか目にする機会のなかったはずの絵コンテ集から、驚くほど多くのイメージが後続の映画によって採用されている。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
『ホドロフスキーのDUNE』:私たちは、既に『DUNE』の影響下で生きていたのだ。誰も、そんなことを想像すらしない内に。羽化することなく死んだサナギにも、こんな風にその生に意味があるのなら、この世界もそう捨てたものでもないではないか。表現することに、迷う理由はもうありはしない。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
『ホドロフスキーのDUNE』:商業、アマチュアを問わず、創作活動に携わる人なら、観て、非常に勇気を貰える映画だと思う。……いや、あそこまでの情熱と狂気の人になれとは言わんけども(汗、人生に無駄な作品なんてないのだ。創り手自身にとっても、読者(観客)にとっても。そういう映画でした。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) June 17, 2014
【Amazon.co.jp限定】ホドロフスキーのDUNE / リアリティのダンス 初回生産限定版 Blu-ray BOX(ポストカード付)
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2016/04/18
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る