『皇帝と公爵』@シネスイッチ銀座(14/1/4(sat)鑑賞)
- 作者: ジョンストローソン,John Strawson,城山三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/10
- メディア: 単行本
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ナポレオンとウェリントンがポルトガルで激突した「ブサコの戦い」を描いたボナパルティック•ロマン大作『皇帝と公爵』を観に銀座に向かっています。本当は1時からの回にしたかったけど、出遅れちゃったので4時からの回だな。……時間、どこで潰そう。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日
『皇帝と公爵』劇場入りしました。シネスイッチ銀座で2階席のシート。ちょっと古めかしいけど、いかにも「銀座の映画館」という風情がいい感じです。客は年配の方が多いかな。席はちと空き気味ですが……。では携帯の電源を切りますね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日
『皇帝と公爵』観終わりました。……いや、何か思ってたのと違うw ナポレオンは絵でしか出てこないし、結局、会戦シーンはないし。まぁ、当時の「戦争」の空気感とか、いろいろ興味深い映画ではありましたが。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日
『皇帝と公爵』:ポルトガルに侵攻した仏軍を一度は退けた英-ポルトガル連合軍は、増援を受けた仏軍の追撃を避けてリスボンまで後退する。だがそれは総司令ウェリントン公爵の計画の内。リスボン手前には、仏軍侵攻の1年も前から構築されていた長大な要塞線トレス線が仏軍を待ち構えていた……。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日
『皇帝と公爵』:というあらすじを読むと、トレス線攻略を巡る両軍の激突と駆け引きの映画かと思うでしょ。残念ながらそうではなく、英ポ連合部隊がトレス線に到着するまでの道中の話と、要塞線を前に仏軍が撤退するまでのお話。そこに至る、主に英ポ側の群像劇の映画です。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日
『皇帝と公爵』:お話的にはカタルシスの薄い地味なお話なんですが、面白かったのが当時の軍隊の有り様です。英ポ連合部隊は勿論、最前線で戦う戦闘部隊なんだけど、行軍に商人やら娼婦やら軍人の家族やら難民やらをぞろぞろ引き連れてくのね。んで、不足する生活物資を彼らを通じて調達する。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日
『皇帝と公爵』:対する仏軍はその辺の描写が薄くてマッセナ元帥が男装の愛人とその侍女を連れてるくらいで、そういう描写はほとんどないです。逆にウェリントンの焦土作戦で、物資調達に苦労する場面が出てくる。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日
『皇帝と公爵』:この辺、どこまで史実に基づいてるのかわかりませんが、ナポレオン軍が兵站の維持より現地徴発に重きを置いていて、その分の進撃速度が早かったというのを、どこかで読んだような。その影響を受けて、帝国陸軍も兵站軽視になったとかなんとか。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日
『皇帝と公爵』:まぁ、そんな軍民入り混じった戦場では、いろんなドラマが起きるよね、というお話で、勿論、大概ろくでもない出来事が次々と起きるわけです。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日
『皇帝と公爵』:それと先にウェリントンの指示で行われた焦土作戦に触れましたが、家や田畑を焼き払われた地元民はたまったものではないわけで、その辺、英ポ両国は同盟関係とはいえ、ポルトガル側には若干含むところがなくもない。そういった辺りも興味深かったですね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日
『皇帝と公爵』:海外派遣軍の最前線まで女子供の家族を連れてきてしまう感覚は、戦国期を通じても日本人にはあまりない感覚で、その辺は在日米軍が家族を呼び寄せてるところとかと通じてるのかな。それと兵站を民間に投げちゃうのはむしろ最近の傾向でもあって、一種の先祖返りを起こしてるなぁとか。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日
『皇帝と公爵』:戦争と性の問題とか、当時の荒々しい現実を淡々と描写してて、そこから現代の戦争の在り様とかと比較して考えると、いろいろと考えさせられる部分の多い、面白い映画だったと言えます。わかりやすいカタルシスはないですけど、兵制とか戦争について興味のある方は勉強になりますよ。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年1月4日