『県警対組織暴力』＠池袋新文芸座(15/3/19(thu)鑑賞)

県警対組織暴力（予告編）

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県警対組織暴力

県警対組織暴力(COPS VS. THUGS) (M)

本日の映画『県警対組織暴力』＠池袋新文芸座に劇場入りしました。1975年公開。組織抗争ものの傑作として名高い映画なれど未見。しかし、これが75年だとすると、ちょうど自分が物心つくと同時に、日本映画の全盛期が終わったってことか。ううむ。 pic.twitter.com/s75Q97T29H

— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月20日

『県警対組織暴力』観終わりました。荒々しい深作美学の炸裂する、傑作ノワール。ヤクザとずぶずぶの悪徳県警刑事の菅原文太に、文太兄い推しメンのヤクザの若頭が松方弘樹、東京から来たエリート警官が梅宮辰夫という鉄壁の布陣。スーツ姿の文太兄いが、これまた憎いくらいにカッコイイんだ(^^)

— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月20日

『県警対組織暴力』：冒頭、カチコミ掛けようとしているヤクザの若衆を、いきなりどつき廻して武装解除とカツアゲwした挙句、「おら、とっとと死んでこいや！」と送り出す文太兄いに鷲掴みにされて以降、男たちの意地とメンツだけで無軌道に話が突っ走ってく展開が素晴らしい。

— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月20日

『県警対組織暴力』：何というか、ストーリーの分岐点に差し掛かるたびに、ブレーキではなく、迷わずアクセルを踏み続けるドライブ感の心地よさというか。だいたい、序盤の県警捜査２課のヤクザとのずぶずぶ度なんか、めっちゃくちゃだからね。ヤクザが課長席で、平然と電話に出てるんだもん(爆

— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月20日

『県警対組織暴力』：まさに灯台下暗し。エルロイの暗黒のLA４部作に匹敵する、警察腐敗ものを我が本邦で深作欣二がやってたとは！ 現実の日本警察の腐敗の実態がこのままその通りだったとも思わないけど、まぁ、発展途上国の警察腐敗って、確かにこんな感じだわなぁ。

— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月20日

『県警対組織暴力』：お話は、地方都市(たぶん広島)のヤクザの抗争の片方に、文太兄い以下、捜査２課のボンクラ刑事どもが露骨に肩入れしてたのが、東京から来たエリート捜査官の指揮でテコ入れされて逆転され、追い詰められた若頭が暴走する……という展開。

— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月20日

『県警対組織暴力』：文太兄いは、基本的に悪党だし、クズだし、途中から捜査から外されて、捜査情報も流せなくなってヤクザからも相手にされなくなるという、非常に情けない役柄なのだけど……それが逆に凄みとなって、どんどん目が離せなくなるのが、菅原文太の魅力だよね。

— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月20日

『県警対組織暴力』：逆風下(アゲインスト)の人生に陥った時、別に一発逆転のアイデアなんか思いつけずにどん底を這いずり廻りながら生きながらえて、それでも薄皮一枚のわずかチャンスを狙って野獣の眼光を失わない男……そういう役をやらせると、確かに菅原文太の右に出る役者はいなかった。

— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月20日

『県警対組織暴力』：細かいネタを拾うと、警察署の門前で自分を監視する対立組織の車に、ゲラゲラ笑いながら車突っ込ませる松方弘樹とか、『こんにちわ、赤ちゃん』を流しながら短ドス腹にぶっ刺して命の奪り合いとか、ちょいちょいアナーキーっつーか、頭のおかしい演出をぶっ込んできて最高でしたw

— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月20日

『県警対組織暴力』：今の日本映画は、半径50メートルくらいで完結する人間関係を描かせたら、実に緻密で繊細ないい映画を撮るけど、こういう荒々しくてアナーキーな、嵐のような映画を誰も撮らなくなっちゃったもんなぁ。韓国映画やインド映画とも充分に戦える、日本映画の武器だと思うのだけど、

— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月20日

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映画監督 深作欣二