『喜劇 駅前温泉』@ラピュタ阿佐ヶ谷(16/5/4(wed)鑑賞)
本日の映画1本目『喜劇 駅前温泉』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1962年公開。「駅前喜劇」シリーズの第4作目。……いや、日本の喜劇映画も、やはりちゃんと掘っておかないと、と思いまして。<また守備範囲が広がる。#fr16_n pic.twitter.com/SVqG573C44
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月4日
『喜劇 駅前温泉』観終わりました。森繁久彌主演、久松静児監督。福島会津磐梯の温泉街の旅館を舞台とする、ドタバタ喜劇。一応、対立する旅館同士の息子と娘の結婚話が軸なのだけど、わちゃわちゃした小ネタで隙間なく埋められてて、現代の日常系コメディはここから繋がってるのかな。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月4日
『喜劇 駅前温泉』:お話的に大きく発起点となるイベントがあって話が始まるわけではなく、温泉組合でのライバル旅館との諍いとか、旅館内でのバタバタした仕事ぶりを通じて、作品世界や登場人物間の関係性を、小ネタで笑かしつつ、紹介してゆき、中盤から若者の結婚話が立ち上がる。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月4日
『喜劇 駅前温泉』:基本的に(当時の)日本人一般の日常の中で起きることしか起きません。その分、老若男女、誰が観ても、多彩な登場人物の誰か感情移入できるようになってます。まぁ、とっ散らかってて話の主軸がしばらく見えづらいとも言えるけど。イベントより世界観主導というか。#fr16_n
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『喜劇 駅前温泉』:そういう作品を半世紀も後になって振り返って観ると、逆に当時の観客が「日常」と定義していたであろう風景がいろいろ面白い。温泉組合内で皆がてんでバラバラなことを言いだすのを、事務長のフランキー境が適当に「ごもっとも」と宥めつつまとめる意思決定とかw #fr16_n
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『喜劇 駅前温泉』:割と日本の草の根レベルでの意思決定プロセスの戯画(カリカチュア)として、良いところを突いてる気がする。空気の読み合いで同調圧力が発生する前は、今でも日本人の議論はこんな感じだよね。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月4日
『喜劇 駅前温泉』:それと自分らの世代は、もうお爺ちゃんになってしまった森繁久彌しか知らないけど、この頃は喜劇俳優全盛期で、娘を嫁に出す頑固オヤジの複雑な心境をやりつつ、「ちょいスケベなのは中年男子の嗜み」と言わんばかりに小ネタをかましてくるので、ちと生々しいw #fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月4日
『喜劇 駅前温泉』:他には、中年男の人生を一皮剥くと、当たり前のように戦争体験、軍隊体験の話が出てくる。別にそれを悪いこととは描いてはなく、中年男の共通体験話として、当時はあるあるネタだったんでしょう。現地でいろいろやらかしたネタを、さらっとギャグで流すのも含めて。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月4日
『喜劇 駅前温泉』:終盤、あっけらかんと嫁いでゆく娘と入れ違いに、捨て子の幼女と知り合って、最後は娘夫婦を乗せて東京へ向かう列車を遠くから見送ってしんみり締め。最後までギャグで落とすんじゃないんですね。この辺が、ギャグでもコメディでもない「喜劇」の味わいでしょうか。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月4日