『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』@新宿シネマカリテ(16/5/18(wed)鑑賞)
本日の映画『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』@新宿シネマカリテに劇場入りしました。チケットは別々でしたが、同じスクリーンでトークショーを挟んだ2本立て気分。しかし、トークショーって、誰が来るんだ?
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月18日
追記:『ひそひそ星』主演の神楽坂恵さん(園子温の奥さん)と『園子温という生きもの』の監督・大島新さんでした。
『ひそひそ星』観終わって、主演女優さんと、次に観るドキュメンタリー『園子温という生きもの』の監督さんのトークショー中。「園子温は、穏やかな人」……そうなん?(^_^) 確かに今観た『ひそひそ星』は、穏やか、というかひそやかな映画だったけど。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月18日
『ひそひそ星』:次の映画が始まるまでに、初見の印象を簡単に。木造アパート四畳半型コックピットの宅配宇宙船の女性パイロットが、星々を渡ってひとつひとつ荷物を届ける話。そう、届けて、伝票にハンコをもらって帰ってくる。ただそれだけ。しかし、言葉はひそやかな囁き声で。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月18日
『ひそひそ星』:基本モノクロ(一部カラー)の画面、四畳半アパートのセットと荒涼とした福島の立入制限地区というロケーションで、出逢った人々との囁くような会話で浮かびあがる空気感が主役で、物語や設定に導かれる映画ではないです。まぁ、娯楽作品(エンタメ)ではないですね。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月18日
引き続き『園子温という生きもの』@新宿シネマカリテに劇場入りして、先ほどと同じ面子でトークショー中。こちらは異才の監督・園子温の素顔に迫るドキュメンタリーだそうですが……さて。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月18日
『園子温という生きもの』観終わりました。『冷たい熱帯魚』『ヒズミ』等、邦画で異才を放つ映画監督・園子温が、新作『ひそひそ星』を撮る姿に密着するドキュメンタリー。監督はTV番組『情熱大陸』などで活躍する大島新。あの大島渚監督の息子さんだそうです。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月18日
『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』:で、ここから先は、2作セットのレビュー……というか、映画監督・園子温の話になります。まぁ、何というか、映画監督に職人と芸術家の2種類いるとすれば、この人は圧倒的に芸術家なんですね。ほっとくと、何かやってるw #fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月19日
『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』:映画撮ってなければ、絵でも文章でも、音楽でも、何かしら表出(アウトプット)し続けてる。何か表出してないと、死んじゃうくらいの勢いで。それらの想像力が最終的に収束する先が、総合芸術たる映画なんでしょう。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月19日
『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』:そういうタイプのクリエイターにありがちなんですが、オリジナルで好きなように撮らせると、物語(ストーリー)の枠組みやメソッドよりビジョンやセンスの方を優先しがちで、オリジナル作品の『ひそひそ星』もそういう映画です。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月19日
『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』:園子温は原作つきなら、それなりにその枠組みに従う監督なので、まだ取っ付きやすいんですが、オリジナルだとかなりアナーキーにぶっ込んでくるw もっとも、センスとリズム感はあるので、ただ滅茶苦茶してるわけではないですが。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月19日
『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』:映画(マンガや小説もそうですが)を娯楽(エンタメ)…「感情誘導(泣かし/興奮等)」あるいは「報道・知識の啓蒙(ジャーナリズム)」の装置としてのみ捉えると、『ひそひそ星』のような映画は評価に値しなくなっちゃうと思います。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月19日
『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』:メソッド化された表現を駆使して、狙い通りに観客の感情のスウィッチを押すことに長けてるのが職人監督だとすれば、思いもよらないスウィッチを押して、観客の誰もが思いもよらない感情を呼び起こすのが、芸術家監督の仕事です。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月19日
『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』:そこで描かれるのは、評価の枠組みさえない新しい感情なので、何かをモノサシにして語り辛いし、無理に語れば死んでしまう。『ひそひそ星』で言えば、さわさわとさざめくような、そんな囁くような感情に触れる映画、としか言いようがない。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月19日
『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』:そうした芸術家監督によって映画の表現領域が拡張されてゆくと同時に、彼らが描く最先端の領域が一般に理解されることはない。園子温もやり過ぎて30代の10年間を棒に振った。まぁ、それもしょうがないキれた実験作撮ってたもんなぁ……。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月19日
『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』:彼が評価されるようになったのは、世間に認知できるほど彼の速度が落ちてきたこともある。世間に妥協する知恵と成熟を身につけたとも。そんなわけで、原作つきの(比較的)無難な娯楽作を撮り、若き日に撮れなかった企画の映画を撮る日々だ。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月19日
『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』:このパワフルな生きものの次に気になるのは、若い頃にやれなかった企画という貯金が尽きた後、何を繰り出してくるか、かな。それが薄皮一枚でも娯楽(エンタメ)に繋がり続けるのか、芸術(アート)の世界に羽ばたいてしまうのか。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月19日
『ひそひそ星』/『園子温という生きもの』:まぁ、凄いおっちゃんであると同時に、身近にいたら大変だろうなー、とか思いながら、ドキュメンタリーの方は観てました。まぁ、古今東西、天才ってのは、そういうものではありますが。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込準備中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月19日
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