『拳銃(コルト)は俺のパスポート』@ラピュタ阿佐ヶ谷(15/8/7(fri)鑑賞)
日活100周年邦画クラシックス GREATシリーズ 拳銃は俺のパスポート HDリマスター版 [DVD]
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- 発売日: 2012/09/04
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- アーティスト: 宍戸錠,大和屋竺,星ナオミ,サントラ
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本日の映画『拳銃(コルト)は俺のパスポート』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1967年公開作品。宍戸錠主演の日活アクションですな。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月7日
これから池袋に出るんですが、その道すがら、昨日観た『拳銃(コルト)は俺のパスポート』の感想をちょこちょこと。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:クールで凄腕の殺し屋に宍戸錠、その助手にジェリー藤尾、ヒロインに小林千登勢。1967年公開なので既にカラーの時代に入ってるのだけど、本作は製作サイドのこだわりで白黒作品。非常にスタイリッシュかつスピーディーな展開の日活アクションの代表作です。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:殺し屋・上村(宍戸錠)は相棒で弟分の塩崎(ジェリー藤尾)とともに、横浜でヤクザの組長を暗殺。そのまま国外脱出をはかるも、空港で追っ手に追いつかれて断念。暗殺のクライアント組織の計らいで、小田原から船で出国することに。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:船が出るまでの間の待機所として紹介された、海浜道路側の定食屋兼モーテルに入った二人だったが、そこもすぐに追っ手に発見される。モーテルの影のある女性従業員のヒロインの協力を得つつ、二人は脱出をはかるのだが……というお話。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:全体を通して、とにかくスタイリッシュでスマート。例え雇主であっても一線を引いて信用しすぎない。銃も車も仕事が済んだらさっさと始末。戦闘も理詰めで事前の仕込みを重視とか。カーチェイスも抜いた抜かれたじゃなくて、道路を使ってパズルしているよう。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:敵も仕事が早くて、あっという間にこちらの居場所を突き止めるし、利害が一致すれば仇であるはずの雇主組織と手を結ぶ。ドライでべたべたした情緒の付け入る隙がない。だからこそ、主人公たち3人の関係性が生きてくる。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:物語は中盤以降、定食屋兼モーテルを舞台に展開するんだけど、そこは荒っぽいトラック運転手たちの溜まり場であると同時に、どうも裏社会とも繋がりのあるどん詰まりの宿で、ヒロインも女将も「何度も抜け出そうとして失敗した」とか言ってるし(^^;;
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:物語の後半は、その宿の引力からどうやって離脱するか、というようなテーマ性が徐々に顔を出してくる。この場合の「宿」は、観客が今いる、おそらく日々不平不満を口にしながら諦観とともに受け入れてる「現実」の象徴なんだろう。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:とはいえ、主人公たちはちょいちょい「宿」から出て遠出してたりするのでw、終盤は「宿」の中で攻防戦という展開にした方が、よりテーマ性ははっきりしたかも。まぁ、とにかく、そうした人生観的なテーマも絡めつつ、クライマックスのガンアクションに雪崩込む。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:ラストの何の遮蔽物もない、川崎の工業用地のだだっ広い平地を舞台に、ヒロインと弟分を逃した宍戸錠が、単身、多勢の敵と戦う、日活アクション好きには語り草のバトルで、しかし根性でも勢いでもなく「作戦で勝つ」という(^^)
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:もうそのラストシーンの宍戸錠のカッコ良さたるや……! しかし、何でこういう「プロが理詰めで勝つべくして勝つ」という話が、日本映画でやれなくなっちゃったのかしらね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:確かに、この映画に限らず、60年代の日本映画(アクションしか観てないけど)は、情念をあまり前に押し出してこない印象があるんだけど、その反動が70年代以降の情念重視の演出に移行する動機になってるのかな、とは常々思ってたところなのだけど。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
『拳銃(コルト)は俺のパスポート』:まぁ、だらだら続けてもアレなんで、そろそろ締めに入りますけど、とにかく、この映画は2015年の現代に観ても全然カッコいいアクション映画でしたので、機会のある方は是非。ちなみにDVDでも出ていますので、密林でポチるのも有りです(^^)
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年8月8日
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