『ディストラクション・ベイビーズ 』@テアトル新宿(16/5/31(tue)鑑賞)
本日の映画『ディストラクション・ベイビーズ 』@テアトル新宿に劇場入りしました。ストリート・バウトの映画で評価は高いようですが、さて。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月31日
『ディストラクション・ベイビーズ 』観終わりました。昔のゲームの人は言いました。「俺より強い奴に、会いに行く」と。……実在したら、凄え迷惑っ! というお話(ー ー;; 何つっても、主役・柳楽優弥のこの顔ですよ!#fr16_n pic.twitter.com/Ji1uTrwqpA
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年5月31日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:四国松山の鄙びた港町──。喧嘩に明け暮れていた男(柳楽優弥)が、たったひとりの弟を残して、姿を消した。やがて近郊の街に姿を現した男は、街を徘徊し、強そうな奴を見かけると襲いかかる。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:ボコボコにブチのめされても、相手を倒すまで襲い続ける。ただ、それを繰り返す。男に襲われた不良学生たちのひとりだった裕也(菅田将暉)は、ヤクザをブチのめす男の姿に衝撃を受け、行動をともにする。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:男と一緒にいることで増長した裕也は、大通りで通行人を殴りつけ、ヤクザの車を奪い、たまたま後部座席に居合わせたキャバ嬢(小松菜奈)とともに、男を乗せて暴走を開始する……というお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:結論から先に言うと、行きつくとこまで行く話で、誰も戻ってこれません(爆 かろうじて小松菜奈が被害者面して「こちら」に戻ってきてる風だけど、「一線」越えちゃってるし、あの目はとても「こっち」の人間の目では……。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:昨日の『ヒメアノ〜ル』の森田くんに続いて、本作の柳楽優弥も一種の物語的な「精霊」で、暴力の概念が受肉化したような存在として、内面が語られることはないです。育ての親(でんでん)や弟の語りでどんな人生だったのかは想像できるけど。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:回想シーンがあるわけでもないので、そもそも作り手側もここに感情移入して欲しいわけでもない。いや、もう滅茶苦茶。序盤の「こいつ、強そう」ってだけで襲いかかる(因縁付けさえなし)のも無茶だけど、終盤は誰かれ構わず出合頭だからね(爆 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:返討ち喰らってボコボコにされても、体力が回復すると再襲撃。勝つまで何度でも繰り返す。しかも、前回の敗戦を踏まえて、戦闘スタイルを進化させて。迷惑な奴だ。とても迷惑な奴だ(ー ー; まぁ、すこぶる少年マンガの主人公的とも言えるが。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:この「精霊」の存在に共鳴するように、周囲の人々も暴力への平衡感覚を見失ってゆく。仲間が男にボコられてもビビって見ているだけだった菅田将暉も、ヤクザ相手に倒されても倒されても向かってゆく男に興奮し、暴力性を解放させてゆく。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:いや、それでやってるのが通行人殴りつけて、「オレ、一度女殴りたかったんスよ〜♪」だからね。まったくどうしようもないのだが(ー ー;;、男はそれを止めるでもなく、制止しようと飛びかかってくる他の通行人をブチのめす。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:いや、何なんでしょうね、この人。いつもふてぶてしい笑みを浮かべていて、「暴力」の感染を喜んでる……という風でもなくて、純粋に「暴力」の渦中にある自分に浸っているだけと言うか(たぶん、他のことには興味ない)。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:この映画にはもうひとつ、通奏低音として、地元のケンカ神輿のお祭りへ向かう日々の描写があって、そこでは「人が死んでも無礼講」と地元民は囁いてる。男の義父にとって、そっちは「ルール内」であり、男の暴力は「ルール外」だからと否定する。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日
『ディストラクション・ベイビーズ 』:つまり、男は「祭と日常」「ハレとケ」の区別がつかなくなり、年中「祭」の中に在り続けている子供(ベイビー)なのだ、と。それに捲き込まれる者たちの狂騒と破滅の物語。そして圧倒的な説得力をもたらす柳楽優弥の存在感を堪能する映画でした。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月1日