『風立ちぬ』@新宿ピカデリー(13/7/20(sat)鑑賞)
ジ・アート・オブ 風立ちぬ (ジブリTHE ARTシリーズ)
- 作者: スタジオジブリ
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2013/07/24
- メディア: 大型本
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『風立ちぬ』観てきました。公開初日の新宿ピカデリー、午後最初の回。スクリーンが大きかったことと、多分上映館数が多いこともあってか、入りは6割くらい。意外と空いてました。感想を言えば、とても美しくロマンチックで、だからこそとてつもなく酷(ひど)いお話で、故に傑作でした。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2013年7月20日
『風立ちぬ』:男の夢の始まりから、その辿り着く涯(はて)まで。そこまで描けば必然的に美しく、残酷な物語とならざる得ない。そして男の夢と仕事は、純粋に突き詰めれば突き詰めるほど大迷惑にしかならず、しかしそれも人生と言うか、そう在ってしまったものはただそう在るだけなのだと。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2013年7月20日
『風立ちぬ』:この映画がずるいのは、それを否定するわけでも肯定するわけでもなく、観客の前にごろりと転がしてみせただけという点。己に嘘を吐くことなく真摯に生きた男の人生に、他者が何を言えるのか。せいぜい迷惑かどうかくらい。しかし確信犯として生きる男に、それも何の意味を持つのか。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2013年7月20日
『風立ちぬ』:自分があの主人公のようになれるかというと、なれない。仕事に生きる己の生き様に、余命わずかな妻の命を削るように寄り添わせて良しとする生き方は、たぶんできない。しかし、夫婦が互いに納得尽くでそうした生き方を選んでるなら、脇から何を言ってもなぁ。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2013年7月20日
『風立ちぬ』:ただそうした生き様が在ったことに、観客として圧倒させられる時間──そういう映画でした。傑作、というのは、そういう意味です。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2013年7月20日
『風立ちぬ』:個人的に、さらにごく個人的な感想をもうちょっとだけ触れておくとするなら、死んだ祖父の時代の男たちの生きざまに触れることができたような気がして嬉しかった。いや、祖父は紛れもなく「あんな風に生きれなかった」方で、同時に「あんな風に生きたかったんだろうな」と。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2013年7月20日
『風立ちぬ』:祖父の実際の人生と、孫に語って見せた己の人生の差って、そういうことなんだろうなと腑に落ちました。それが、この映画のごくごく私的な収穫です。個人的には、この映画の評価はそれでいいのかな、とね。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2013年7月20日
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