『人間狩り(1962)』@池袋新文芸坐(16/6/29(wed)鑑賞)
本日の映画2本目『人間狩り』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。1962年公開。これも刑事もののようですが、さて。#fr16_n
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月29日
『人間狩り』観終わりました。標的をロックオンしたら、逮捕するまで止まらない、熱血刑事に長門裕之。これで悪を対決する情熱熱血アクション……にはならず、人情ホームドラマで落とす、と言うw マルチに進行するプロットの緩急も上手かったですし。あまり古さを感じないんだよね。#fr16_n
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月29日
『人間狩り』:凶悪な犯罪を繰り返しながら、法の網を掻い潜って逃げる田村。その田村が口を滑らせた15年前の強殺事件が時効目前であることを知った刑事(長門裕之)は、事なかれ主義の新人刑事とともに、当時の共犯者を追うことに。時効までのタイムリミットは36時間…というお話。#fr16_n
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『人間狩り』:基本的なお話の縦軸はこんな感じなんですが、それとは別に終わりかけてる刑事の恋人との話が横軸にあって、更に後半には15年間、実直に生きてきた犯人家族の話がある。それが「罪を赦す」というテーマで、ラストの駅のホーム上の逮捕劇に雪崩れ込む。#fr16_n
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『人間狩り』:主人公の刑事は、幼い頃に母親を押込み強盗に惨殺された過去を持ち、「悪を赦せない」という意識が強すぎて、ひとたび犯人をロックオンすると自分でも解除できない。そのせいで、元々、犯罪者の情婦でもあった恋人は、自分も赦されてない感覚に苦しんでいた。#fr16_n
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『人間狩り』:で、まぁ、こういった基本設定があるんで、ひたすらハードボイルドに話を持っていってもいいはずなんだけど、犯人家族の話に象徴される圧倒的な庶民感に引きずり込まれて脱臼してゆくという(爆 まぁ、あの60年代初頭の東京北区の長屋ロケーションではw #fr16_n
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『人間狩り』:熱海旅行中というお婆ちゃんを追いかけて聞込み始めたら、いい感じに酔っ払ってて全然話が前に進まない、とかw、主人公が別の強盗犯とか犯人家族とちょいちょいすれ違ってるのに気づかないとか、カメラは主人公に対して少し引いてる感じ。#fr16_n
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『人間狩り』:逆に言えば、ちょっと俯瞰で見れば、色々なものが見えてくるのにね、というメッセージでもある。だからタイトルも「狩り」に主眼があるんじゃなくて、「お前さんが追ってるのは『人間』なんだぜ」ということにあって、それに主人公が気づくまでのお話とも言える。#fr16_n
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『人間狩り』:韓国映画で遺族感情に遺族自身が苦しむ話を観たばかりだったので、これも「捜査を通じてそれを解きほぐす話」として観たのだけど、似たような話は今でも日常に偏在してる。選挙も近くなると、相手側への憎悪や侮蔑を剥き出しにするTLとか流れてくるしね。#fr16_n
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日
『人間狩り』:まぁ、自分もまったくやってないとも言い切れないので大きなことは言えないけど、なるべく心の柔らかさは失わないで生きていきたいものです。そんなことを考えながら観た映画でした。#fr16_n
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月30日