『仁義なき戦い 代理戦争/頂上作戦』@池袋新文芸坐(15/3/22(sun)鑑賞)
仁義なき戦い〈死闘篇〉 美能幸三の手記より<仁義なき戦い> (角川文庫)
- 作者: 飯干晃一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2016/02/19
- メディア: Kindle版
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本日の映画『仁義なき戦い 代理戦争』@池袋新文芸座に劇場入りしました。二本立ての1本目。前作『広島死闘編』から、再び第1作で語られた山守組サーガの続きが描かれる……んだそうです。 pic.twitter.com/Ocq1FHAw0F
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 代理戦争』観終わりました。すぐに次の映画『同 頂上作戦』が始まるので、ちょっとだけ。鉄砲玉から一家を構えて、山村組の中堅幹部となった広能が、やっと外道の山村組長の排除に動き出すも、さっそく配下の若者が犠牲になる話。中小企業経営者の悲哀みたいな話だな(^^;;
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 頂上作戦』:しかし、トップがクズなので、有能な中堅幹部たちが合議性で勝手に動いて話まとめようとすると、トップが斜め上の異様な社交性を発揮して、話を土台からひっくり返すってのは、非常にダメな日本型組織の典型で、つくづく観てて頭が痛いなー。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 頂上作戦』観終わりました。前作『代理戦争』とワンセットの話で、関西の大手組織を捲き込んだ抗争の挙句、幹部連中を根こそぎ検挙されて、グダグダで終わるという、まぁ、酷い話なのだが、映画としては滅法面白いんだから始末に困るw だいたい文太兄いはいい所で途中退場だし(爆
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 代理戦争』:裏切り、寝返り当たり前なくせに、ちょっとしたことで面子が立たないだの潰されただのと騒ぎ出し、わずかな利権を巡って簡単に斬った張ったに及ぶという広島ヤクザの生態は、鎌倉武士もこんな感じだったというし、日本人の原風景なんかなぁ、と観ながら考えてました。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 代理戦争』:第1部であれだけ引っ掻き廻され、古い仲間たちをほぼ全滅に追い込んだ山村組組長の下に、(不満面でも)幹部として収まる広能のメンタリティも近代的な都市住民には判りづらいだろうし、しゃあしゃあとそれを仕掛ける山村のメンタリティも理解不能だと思う。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 代理戦争』:でも「サバイバル」の本能に忠実に従うと、彼らなりに非常に合理的なんだよね。ただ身の安全を保障する社会基盤が機能してないので、合理性の射程が極めて短い。瞬間瞬間のサバイブと美意識だけで成立するコミュニティだと、こうなちゃうんだろうな。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 代理戦争』『頂上作戦』:その意味で、観てて思ったのが、部族間抗争にイスラム原理主義闘争が絡んでぐっちゃぐちゃになってるアフガンやイラクの状況で、あれを現地部族視点で見たら、こんな感じなのかもしれない。米軍よろしく介入を試みる関西組織も、手に負えなくて撤退するしw
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 代理戦争』『頂上作戦』:結局、前近代な部族社会の抗争って、普遍的にこういうものなんだろうな、とも思わないでもない。そうか。中東に派兵される米軍部隊は『仁義なき戦い』シリーズを事前によく観ておくべきだったんだよ!<おい。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 代理戦争』『頂上作戦』:しかし、何だかんだ言って、山村と縁の切れない広能も、絶妙なタイミングで警察に広能を検挙させて表舞台から排除する山村も、良いコンビというか、何と言うべきか。結局、全体を見てゲーム設計に関与できてるのは、山村だけなんだよね。そうは見えないけどw
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 代理戦争』『頂上作戦』:さて、本作では、広能と直接対峙する山村組の切れ者の戦略家として、小林旭が登場。巧みに手を打って、広能を追い込んでゆくかっこいい役柄です。若いし、痩せてる! ……まぁ、広能より山村に苦しめられて、ある意味、一番割りを喰う役所ではありますがw
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 代理戦争』『頂上作戦』:『代理戦争』での広能組の若者役の渡瀬恒彦を始め、その後の日本映画やTVドラマを支える綺羅星のごとき名優たちが、一瞬の出番にどれだけ観客の印象を奪えるかを賭けて、ぎりぎりの演技勝負を繰り広げてるわけで、観応えは充分。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日
『仁義なき戦い 代理戦争』『頂上作戦』:例によってストーリーは類型を逸脱しっぱなしで、アンチ・カタルシスの連続なんだけど、だからこそ荒々しく噴き出す登場人物たちの憤怒や虚無こそ、この映画の「生命」であり、観客はそれを観にくるのだ。 さて本編シリーズは、後は『完結編』を残すのみ。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月22日