『仁義なき戦い』@地元のシネコン(14/12/20(sat)鑑賞)
- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2013/03/21
- メディア: Blu-ray
- 購入: 1人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
仁義なき戦い〈死闘篇〉 美能幸三の手記より<仁義なき戦い> (角川文庫)
- 作者: 飯干晃一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2016/02/19
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
本日の映画1本目『仁義なき戦い』@地元のシネコンに劇場入りしました。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月20日
『仁義なき戦い』観終わりました。1973年公開の菅原文太主演、深作欣二監督の実録ヤクザ映画。今観ると、この映画が日本のヤクザ映画だけでなく、香港、韓国の黒社会ものの作品群にも多大な影響を与えたことがよく判る。初見なのに「あ、このシーン観たことある」という場面満載で(^^;;
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月20日
『仁義なき戦い』:終戦後の広島の闇市で愚連隊をしていた若者たちは、地廻りの弱小ヤクザ、山守組に拾われる。優柔不断で気の小さい山守組組長の下、若頭格の広能昌三(菅原文太)はヒットマンとして刑務所に何度も出入りする。その間に戦後の復興とともに組織は拡大してゆくのだが……というお話。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月20日
『仁義なき戦い』:ヤクザ映画というジャンルの枠組みを外して観ると、基本的にこの映画は「アクション映画」ではなくて「政治映画」です。確かに剥き身の暴力は描かれるんだけど、暴力で「駆け引き」する場面はほとんどなく、「駆け引き」は人間関係や情報を巡って行われる。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月20日
『仁義なき戦い』:裏切ったり、裏切られたり、裏切らせたり。気のいい若者たちが、大人たちに使嗾され、情報を操作されて、殺し合う。その「大人」の象徴が、山守組組長の金子信雄で、基本的にクズな小心者のおっちゃんwなのに、自分の部下を自在に操って、自身の保身を図り続けるのね。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月20日
『仁義なき戦い』:それに対して、主人公の菅原文太は刑務所に入っている期間が長いので、その影響を受けずに済んでる分、ピュアな侠客としての感性を残している。映画も終盤になると、状況は完全に「仁義なき」グズグズのサバイバル戦になってるので、まったくそれが通用しなくなる。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月20日
『仁義なき戦い』:そうした状況に呆然としつつ、最後に侠客として、人間としての意地が吐かせた一言が、ラストの「弾はまだ残っとるんじゃ」の台詞ですよ。これは確かに痺れる!
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月20日
『仁義なき戦い』:ま、それはさておき。こうして全体を通して振り返ると、この映画の「主役」は確かに菅原文太なんだけど、作中で実際に物語を推進させているのは金子信雄の方で、弱小組織の内部統制手段として「裏切り」と内部抗争をフル活用するという、とんでもないリーダー像でw
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月20日
『仁義なき戦い』:この映画観てると、日本型の意思決定メカニズムのダメなとこがよく判るんだよね。「悪意」を前提にしていないから、そこに金子信雄的な保身最優先で「悪意」を利用することに躊躇しないリーダーを中心に置くと、てきめんに滅茶苦茶なことになる。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月20日
『仁義なき戦い』:ただ、この映画が日本だけじゃなく、東アジア全般で広く受け入れられたのは、似たような精神風土があるからかもしれない。「尽くしがいのない親分」ならこないだ観た『ヒーロー・ネバー・ダイ』に2人も出てたしw、『ザ・レイド GOKUDO』にもちょっと似た風味はあったよね。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月20日
『仁義なき戦い』:後の数多の映画に影響を与え、元ネタとなった「マスターピース」とも言うべき作品。映画好きなら、万難を排して観るべきです。それがスクリーンで観れるとなれば、なおのことね。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月20日