『リンダ リンダ リンダ』@テアトル新宿(16/9/3鑑賞)
気をとりなおして、本日の映画3本目『リンダ リンダ リンダ』@テアトル新宿に劇場入りしました。2005年公開。言われてみれば、ちゃんと観てなかった温故知新映画。座席券が瞬殺したんで、立見券で入場です。さて、伝説のガールズ・バンド映画はどんな映画かな? #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月3日
『リンダ リンダ リンダ』観終わりました。監督&キャストのトークショー付き…だったのが、居合わせた予定外のキャスト、スタッフまで登壇し、ちょっとした同窓会的雰囲気に(^_^) いろいろ撮影裏話も聞き、いくつか「なるほどね」と腑に落ちたり。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月3日
『リンダ リンダ リンダ』:文化祭直前、ギターの萌が指を骨折したことをきっかけに、メンバー間の不和により軽音部の女子バンドは解散。それでも学祭ライブへの参加を諦めきれないキーボードの恵(香椎由宇)たち3人は、ブルーハーツの『リンダ リンダ』をカバーすることに。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:更にたまたま通りかかった韓国人・ソン(ぺ・デュナ)をボーカルにすることに決め、急ごしらえのガールズバンド「パーランマウム」(韓国語で青い心=BLUE HEARTS)は、学祭3日目のステージでの演奏を目標に走り出す……というお話。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:一応、学祭ライブでの演奏に向けて物語(プロット)は推進してゆくんだけど、逆に言うとそれだけで、後はただの女子高生ライフ。別にライブ後にソンが帰国するとか、東京に行く恵の元カレに聴かせたいとか、そんな余計な物語性は「まったくない」。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:作中の物語的な目標は純粋に「ライブ」だけ。と言って、テクニカルに演奏技術を高めたり、ライバルバンドと競い合ったりするわけでもなく、練習場所を探して夜の校内を徘徊したり、皆でご飯食べたり、告白したりされたりする。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:それも全般にオフビートで、笑いにせよ、恋愛にせよ、青春にせよ、ぶつかり合って「上がる」表現は徹底的に排除されてる。「好きだ!」「わたしも!」とはならず、「好きだ!」「…あー、バンドの練習あるんで、もう行っていいですか?」てな感じでw #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:そこは物語性なき、ドラマツルギーと無縁の、大多数の僕ら私らの青春の姿そのもので、過剰な思い入れは肩透かしを喰らい、奇跡も起きず、と言って唐突なカタストロフも降ってこない。そうは言っても、カレンダー通りにイベントの日程は迫る。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:その起伏の薄い「青春」であっても、「美しい瞬間」はあり、この時間に「かけがえのない意味」もある。たわいもない日常の、たわいもないからこそ尊い瞬間を切り取った映画と言うべきか。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:……いや、311前の邦画は、こういう形でしかリアリティを感じられなかったってのもあるのだけれど(´Д` )。どんどんジリ貧になって金廻りが悪くなる邦画で、ハリウッド的な過剰な物語性を描き込める資金もエネルギーもなかったから。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:銃撃戦もカーチェイスも宇宙船も、中途半端にしょぼい映像で描いてがっかりさせるくらいなら、起伏も物語性も薄い「日常」を丁寧に描く方向へと向かうのは、必然と言えば必然であったのかも知れない。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:更に言えば、それをもっとも敏感に察していたメジャーデビューしたての20代の監督がこうした映画を撮るのは、当然だったのだろう。……まぁ、でもさすがにラストのライブ演奏ありきのオフビートであり、脱物語性ではあるとは思うけど。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:上映後の監督の口ぶりだと、ステージに間に合わないで終わる落ちもあり得たっぽいのだけど(^_^;、さすがにブルーハーツの楽曲の強度は本物で、ぺ・デュナが『リンダ リンダ』を歌い出すだけで、それまでのグダグダを吹っ飛ばして強制的に「上がる」。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:上映時間114分の映画の帳尻をここで一気に精算している感はあって、これがなかったら、多分、娯楽(エンタメ)として成立していなかったかもしれない。この映画が「音楽映画」として成立してるのも、ほぼこの一点だけだよな。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:だいたい、こいつら、音楽的向上心とか、別にないし(爆 結局、この辺の日常性を愛でる感覚は『けいおん!』に継承されてくものの、その京アニが『響け!ユーフォニアム』でスポ根として音楽を取り上げる時代感覚の変化の意味は頭の片隅に留めておきたい。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 4, 2016
『リンダ リンダ リンダ』:そんなわけでも、ゼロ年代前半の邦画がたどり着いたひとつの到達点として、純粋に青春の「きらきら」を切り取った映画として、観ておくべき映画だと思います。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
『リンダ リンダ リンダ』:まぁ、今後はこういうふわっふわした映画は減る……つーか、今の若手が撮りたがるかなぁ。むしろ中国映画がこっちに来るような気もする。政治的な締め付けがどんどん強くなると、その内、この手の映画しか撮れなくなるだろうし。<おい。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月4日
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