『喜劇 とんかつ一代』@ラピュタ阿佐ヶ谷(16/9/18(sun)鑑賞)
本日の映画『喜劇 とんかつ一代』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1963年公開。『駅前シリーズ』絶好調の横で、東京映画が初めた新シリーズだそうで、森繁久弥、三木のり平、フランキー堺のいつもの座組み。監督は『幕末太陽傳』の川島雄三。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 18, 2016
『喜劇 とんかつ一代』観終わりました。「とんかつが食べれないなら、死んでしまう〜♪」というご陽気なOPで始まる、いつもの面子のいつもの長屋喜劇。別にとんかつ屋の誇りを賭けた料理勝負とかはしませんw どんなネタでも、このフォーマットに落とし込むのな、こいつら(^^) #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 18, 2016
『喜劇 とんかつ一代』:あらすじは……やるの? まぁ、一応、書くだけ書いとくと、久作(森繁久弥)は、若い頃の修行先だった老舗フランス料理店「青竜軒」のコック長・伝次(加東大介)の妹・柿江(淡島千景)とともに、東京・上野でとんかつ屋「とん久」を営んでいる。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:店には久作の息子・伸一(フランキー堺)が当然の顔で出入りしている。伝次はこの伸一をコックにしたかったのだが、大卒の伸一にその気はなく、伝次と旧知の衣笠(益田喜頓)の秘書をしつつ、久作の幼馴染の精肉業者・秀山の娘とり子(団令子)付き合っている。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:衣笠による「青竜軒」の買収話が持ち上がり、ついでに伸一に衣笠の娘との縁談話が進み、とり子はあっけらかんとそれを支持する。衣笠による買収に反発した伝次がコック長を辞めると言い出し、伸一が説得に奔走する横で、とり子を心配した秀山が久作に相談し…。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:あらすじ的にはそんな話で、そこに久作と衣笠の贔屓の芸者やら、フランスから来た日本文化研究の青年やら、近所に住む縁戚のクロレラ研究家(三木のり平)やらが絡んでくる。……クロレラ研究家って何だよ(爆 #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:本筋に不要な様子が多すぎる…と言うか、もはや「本筋」がよく判らないw 尺で言うと、伸一(フランキー堺)がどたばたしている時間の方が長く、とんかつが問題解決の鍵だったりもしない。つか、作中の葛藤(コンフリクト)も、解決したんだかしてないんだか。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:まぁ、そうなんだけど、観ててあまり不満もないのは、この映画がプロットで観せる映画ではなく、関係性で観せる映画だからなのでしょう。狭い人間関係でわちゃわちゃと世間話したり、喧嘩したり、縁談進めたり、ひっくり返したり、それを見てるだけで楽しい。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:昔の市井の日本社会は、こんなもんっちゃ、こんなもんだったわけだし。現実の日常にオチが無いが如く、それでも子供は成長し、親は老いを受け入れ、それぞれに次のステージに進む。それを切り取った映画であり、何かを達成したり、獲得したりする話ではない。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:別な観方をすると、これは関係性を楽しむ映画で、いつもの座組の面子(つまり、いつもの関係性)を揃えるのが優先で、そこに無理矢理「とんかつ屋」ネタを押し込んでると捉えるのが正解かもしれない。クロレラ研究家の三木のり平とかいらねぇだろ(爆 #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:作中の役どころとは別に、森繁久弥とかフランキー堺とか、三木のり平という「キャラ」が重要で、観客もむしろそれを観に来ている。喜劇スタアたちの「キャラ」を使った「日常系」と言うか。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:まぁ、その場その場でのスタアたちの喜劇芝居の小ネタが濃密なんで、メインプロットが遠景に引いちゃってるってのもあるのかな。特にフランキー堺の身体性な。よく動くし、建設現場で腰を下ろした鉄骨がするすると上昇するなんてシーンもある。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:CGもないのに、どうやって撮ったんだ。バスター・キートンとか、古典喜劇映画へのリスペクトかしら。この辺、話芸中心の今の芸人さんで喜劇映画撮っても、再現できないんじゃないかな。意外と現代に喜劇映画をリメイクするのも難易度高いかもね。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:あとスポンサーだったのか何なのか、ポータブル・レコードプレーヤー(レコードの上に置くと再生する。スピーカー内蔵)とか、とり子がベッドの中でポケットサイズのトランジスタラジオ(多分)聴いてるとか、妙に未来的なガジェットが出てくるの(^^) #fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:やってることは、ベタな長屋喜劇なんだけど、クロレラ食品の件も含めて、日常芝居に当たり前の顔でこういうガジェット入れ込んでくるセンスとか、なかなか一筋縄では効かない映画でもありました。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日
『喜劇 とんかつ一代』:ちなみに監督の川島雄三はとんかつ好きで、他にも1952年に『とんかつ大将』という映画を撮ってます。つか、「とんかつ映画」ってジャンルがあるのか。邦画の世界は奥が深いな(ーー;; #fr16_n pic.twitter.com/yEHFK9Rguo
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年9月19日