『われらが背きし者』@TOHOシネマズシャンテ(16/10/21(fri)鑑賞)
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本日の映画『われらが背きし者』@TOHOシネマズシャンテに劇場入りしました。ジョン・ル・カレ原作のエスピオナージュ。つか、21世紀になってまで、ジョン・ル・カレが全然現役で新作が映画化されてるとは、思わなんだな……(^^;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月21日
『われらが背きし者』観終わりました。ギャングと騎士(ナイト)な教授と、海賊役人のお話。複雑化して、非情な現代の英国社会で、ぎりぎりの一線で「正義」を担保するためには、騎士の信義と海賊の融通無下な無法が手を組むしかない、とでも言いたげな。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月21日
『われらが背きし者』:自身の浮気で溝が出来た夫婦仲を修復すべく、弁護士の妻とモロッコに旅行に来た英国人大学教授のペリー(ユアン・マクレガー)。しかし、上手くいかず、不貞腐れていたところに声をかけて来たロシア人男性と意気投合する。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日
『われらが背きし者』:その男、ディマ(ステラン・スカルスガルド)はロシアン・マフィアの資金洗浄係で、秘密データの入ったUSBメモリをペリーに託す。ディマに言われるままロンドン空港でペリーはUSBメモリを提出する。彼にとって、この話はここで終わるはずだった。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日
『われらが背きし者』:対応したMI6のヘクター(ダミアン・ルイス)は、ディマとその家族の亡命のため、妻ともどもペリーに協力を要請する。組織が英国政界にばら撒いた賄賂の金の流れを知るディマの身柄を、ヘクターはどうしても押さえたい。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日
『われらが背きし者』:一方、ディマ一家に親近感を抱いてしまったペリーは、残忍なロシアン・マフィアに狙われている一家を放っておくことができず、その依頼を引き受ける。かくしてディマ亡命作戦が開始されるが、それはヘクターが上層部に無断で強行するものだった…というお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日
『われらが背きし者』:自身には何の見返りもなく、関わってしまったから致し方なしという義侠心で、素人ながら諜報戦の真っ只中に飛び込んでゆくペリーの「義侠心」と、因縁の敵を斃すためなら上司も部下も騙し、様々なものを危険に晒して作戦を強行するヘクターの「蛮勇」。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日
『われらが背きし者』:何でもかんでも経済優先で評価され、複雑な官僚機構の中で「正義」が通りづらい閉塞した現代社会にあって、現状を打破する「英国魂」とは何だろうという問いへの、ル・カレ流の回答がこれなのか、というのが第一印象。社会に必要なある種の野蛮さと言うか。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日
『われらが背きし者』:とは言え、そこは大人の英国エスピオナージュ。ペリーの義侠心の発端は、上手くいかない夫婦仲や、自分より稼ぐ妻へのコンプレックの裏返しだし、ヘクターの強引さはディマ一家を危険に晒す。無邪気な「善」ではないんですね。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日
『われらが背きし者』:逆に言えば、現実世界より善き方向へ進める力(パワー)は、そういった領域から生じる兆(きざ)しを繋ぎ合わせることで形を為す。ディマ自身、子供の頃から人を殺してのし上がって来たマフィアであり、それでも許せない出来事があって組織を裏切ろうとしている。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日
『われらが背きし者』:それは、それぞれが所属してきた世界の規範に対して「背く」行為であり、なればこそ守られる正義と規範もある。そういう世の中の妙を、いささかの苦みをまじえながら味わうのがこの映画の旨味といいましょうか(^^;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日
『われらが背きし者』:さて、この映画、アクションはあまり前面には出てません。ハードな暴力は存在するけど、決定的な瞬間にはカメラを向けない、みたいな。肉弾戦の見せ場は少しあるかな。その意味でも、ちょっと大人向け。製作費抑えたかっただけかもしれないけどw #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日
『われらが背きし者』:あとディマの姪っ子でロシア幼女の双子が出てきて、クマみたいなディマに「叔父様、遊んでーっ!」とか言って、全力で飛びついてきたりします(^^) そこも見所……<誰向けに?(爆 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日
『われらが背きし者』:まぁ、ル・カレ作品としてはシンプルな構図のお話ですので、初心者にも安心してお薦めできます。その分、ディープな信者には喰い足りないかもしれないけど。そんな時は『裏切りのサーカス』のDVDでも観るのです……w #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月22日