『続・荒野の用心棒』@池袋新文芸坐(17/2/8(wed)鑑賞)
荒野の用心棒 完全版 製作50周年 Blu-rayコレクターズ・エディション PV
続 荒野の用心棒 HDニューマスター スペシャル・エディション Blu-ray
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続・荒野の用心棒(メイン・タイトルズ・ソング?オリジナル・シングル・イタリア語ヴァージョン)
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引き続き、本日の映画2本目『続・荒野の用心棒』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。1966年公開。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月8日
『続・荒野の用心棒』観終わりました。原題は『Django』で別に『荒野の用心棒』の続編でもないのに、なんでこの邦題なのかと前から疑問に思ってたけど、一見して理解しました。これも『用心棒』をモチーフにしてるのね。それでこうなるのがイタリアン・センス……(^^;; #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月8日
『続・荒野の用心棒』:メキシコ独立軍と南軍残党がせめぎ合う国境沿いの宿場町。棺桶を引きずって流れ着いた北軍兵崩れの男ジャンゴは、メキシコ人と南軍兵双方から処刑されようとしていた娼婦マリアを助ける。彼女の案内で導かれた娼館で南軍指揮官ジャクソン少佐と衝突する。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:娼館に押しかけたジャクソン少佐の部下たちを、早撃ちで殲滅したジャンゴ。だがあえて見逃した首魁の少佐は、大勢の手勢を従えて逆襲してくる。ジャンゴは、その手勢を棺桶に隠していた機関銃で逆に皆殺しにする。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:ここでも再び少佐を見逃すジャンゴ。どうやら彼は少佐に因縁があるようなのだが…。一方、ジャンゴと顔なじみのメキシコ独立軍ロドリゲス将軍と接触したジャンゴは、今度は国境沿いのメキシコ軍要塞を襲撃して資金を強奪するようにそそのかす…というお話。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:「二大勢力の対立する宿場町に辿り着いた凄腕の流れ者」「何を考えてるのか肚の読めない主人公」「中立地帯の飲食店」「狡猾に両者の対立を煽る流れ者」「棺桶」「一度『死に』復活する主人公」…と『用心棒』がモチーフなのは間違いない。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:なのだけど、それでこうなるのか、イタリア人(^^;; まず、イタリア語で「西部劇」だと言い張る根性も凄いんだけど(日本人も島根舞台に日本語で西部劇やってるので、偉そうなことは言えないw)、全体に何か湿気ってるしw(沼沢地帯らしい)。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:あとレイアウトとか色使いがちょいちょい欧州映画っぽいんだよね。明らかにアクションとグロを多用したB級のジャンク映画なんだけど、それがあるので、妙な品の良さがあったりする。ハリウッドの正統派西部劇とは、やはり違った肌触りがあるよね。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:『用心棒』『荒野の用心棒』と違って、主人公の動機に「復讐」という明確な動機付けをしたり、ヒロインとのロマンスを設けたりしているのは、むしろこっちの方が大衆娯楽として常道で、オリジンの徹底したトリックスター振りの方が異質と言うべきかもしれない。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:あとキャラ立てが強烈だよね。棺桶引きずったガンマンて(自分の小説でも真似したけど(^^;;)。いっそ、ラノベとかマンガ的で、下手するとリアリティラインを割ってギャグになりそうなところを、しゃあしゃあとシリアスな復讐劇に仕上げてる。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:全体を通して観ると、オリジンの『用心棒』やハリウッド西部劇に憧れて近づきたい引力と、反発して違うことをしてみたい斥力とがせめぎ合って、この独特の肌触りの「マカロニ・ウェスタン」が生まれたことが見えてくる。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:しかし、「パチモン西部劇」と呼ばれても仕方ないこの「マカロニ・ウェスタン」を、米国の観客は受け入れるんだよね。そしてしかも、そこからバイオレンスの魅力をハリウッドは再発見して、70年代バイオレンス映画の勃興へと繋がってゆく。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:一方、『用心棒』を生んだ日本でも、60年代末から70年代初頭の時代劇がバイオレンス色を増していった辺りに明らかに影響してる。『子連れ狼』とか。まぁ、元からあった東映なんかの残酷時代劇の文脈もあるんで、一概にそれだけの影響とも言い切れないけど。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:更に時代が下って、こうしたマカロニ・ウェスタンやら、バイオレンス時代劇やら、千葉真一のカラテ映画やらの世界中のジャンク映画を養分として育ったタランティーノが生まれる。結局、ハリウッド総取りなのか、という気もするがw #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:でもそれは、こうしたジャンク映画的センスを受け入れる懐の広さがハリウッドにあったからなんですよね。いやいや、現代日本のオタク諸兄諸子も他人ごとではないですよ。中国をはじめとして、世界中で続々とアニメ漫画コンテンツは産まれているんですから。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
『続・荒野の用心棒』:その意味で、この映画は、60年代の映画界で世界を舞台に行われていた「おもしろさ」を巡るラリーで、思いも寄らない場所から打ち返されたボールであり、あの時代の「西部劇」あるいは「映画」というコートの広さと豊かさを示す映画なのでした。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年2月10日
殺しが静かにやって来る HDリマスター スペシャル・エディション Blu-ray
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