『乱(4Kレストア版)』@YEBIS GARDEN CINEMA(17/4/11(tue)鑑賞)
本日の映画『乱(4Kレストア版)』@YEBIS GARDEN CINEMAに劇場入りしました。1985年公開、ご存知の黒澤明監督作品。昔ビデオで一度観たくらいかな。劇場で観るには、これが初めてなので、楽しみ(^^) #fr17_n pic.twitter.com/KSbYdxhlWP
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 11, 2017
『乱(4Kレストア版)』観終わりました。シェイクスピアの『リヤ王』をベースにしているだけあって、全体に舞台演劇を思わせる。あと基本的に老王がハッピーリタイアメントに失敗して、すべてを喪って親族全滅エンドに突き進む話なので、アッパーに上げる話ではない……(^^;; #fr17_n
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『乱(4Kレストア版)』:そうは言っても、やはりワンショットごとの構図の美しさは揺るぎなく、また兵馬の数で圧してくる合戦シーンは圧巻の一語に尽きます。CGもない、人件費も高い80年代半ばの日本で、こんなもの撮るなんて、頭おかしいんじゃねぇの、とか思ったけど(爆 #fr17_n
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『乱(4Kレストア版)』:天下の黒澤明と言えど晩年の映画なんで、熱量を伴う脂身的な要素より、美しくも荒涼としたルックスと世界観なので、まぁ、若い頃にいきなりこれを観せられて「どうだ、これが黒澤明だ。凄いだろう」とか言われても、そりゃピンとこないわなー(-o-;; #fr17_n
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『乱(4Kレストア版)』:ああ、ただ難解ではないんだよね。ワダエミの原色を多用した衣装とか、遠目でもキャラの動きが判るし、だいたいこれがリアリティ・ドラマではなく、寓話であることが一目で判る。軍の動きも、地形と数と戦術の関係が理解できるように描かれてる。#fr17_n
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『乱(4Kレストア版)』:結局、寓話なんだし、戦国武者の合戦描写を趣味的に楽しむのが主題じゃないんだから、そこに力入れなくてもとも思うんだけど(^^;、手は抜かない。それも「ここで何が起きているのか」は判りやすく伝えなければならなく、という強い意志を画面から感じる。#fr17_n
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『乱(4Kレストア版)』:晩年で演出の集中力も減ってきてたろうに、そういう所は手を抜かなかったのか、この巨匠は。いや、演出補佐に本多猪四郎の名前もあるので、一概に黒澤明だけの仕事かは判らないけれど。#fr17_n
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『乱(4Kレストア版)』:あとは時代劇というより、能や狂言を思わせる役者の所作の美しさでしょうか。これは専門家が考証についたからって、演出家が教養として自身の血肉にして、時間を掛けて役者に指導しないと成立しないですよ。今の邦画でこれが出来る演出家がいるのかしら。#fr17_n
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『乱(4Kレストア版)』:考えてみれば、70年生まれの自分が黒澤明の「最新作」として触れたのは、この映画や『影武者』だったわけで、こうした枯れた晩年の作品が第一印象だと、クロサワの凄みを見誤ると思うので、若い人がここから入ることはお勧めしません。#fr17_n
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『乱(4Kレストア版)』:まぁ、普通に『七人の侍』辺りから入ってみるのが、順当でしょう。しかし、老いて枯れてなお、この美しさと判りやすさも巨匠の真実。レストアされて公開当時の発色を取り戻したこの4K版は、観ておいて損はないと思います。#fr17_n
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