『生まれかわった為五郎』@神保町シアター(17/11/09(thu)鑑賞)
本日の映画『生まれかわった為五郎』@神保町シアターに劇場入りしました。1972年公開。ハナ肇主演の『為五郎シリーズ』の第5弾。……いや、そんなシリーズがあったこと自体、初耳なんですが(^^;; ギャグ一発でシリーズ映画立ち上げちゃう時代だったんですなぁ。#fr17_n
— 義忠@冬コミ3日目(日)東ぬ09a (@yoshitada_n) 2017年11月9日
『生まれかわった為五郎』観終わりました。……また変な映画観たなぁ(^^;; 一応、庶民派コメディの上っ面はしてるのだけど、話の舞台は、高度成長期日本の収奪の最前線たる、建設中の鹿島工業団地で、『ザ・ゴキブリ』で渡哲也がバイオレンス刑事やってたような土地ですよ(爆 #fr17_n
— 義忠@冬コミ3日目(日)東ぬ09a (@yoshitada_n) 2017年11月9日
『生まれかわった為五郎』:土地はズタズタに引き裂かれ、女たちはキャバレーのホステスとして、男たちは工事現場の労務者として、地元暴力団によって徹底的に収奪される。そしてその土地は、特攻隊の出撃基地があったという「暴力の地層」があり、地面を掘り返せば拳銃が出てくる。#fr17_n
— 義忠@冬コミ3日目(日)東ぬ09a (@yoshitada_n) 2017年11月9日
『生まれかわった為五郎』:そういう世界にぬるっと流れついた口入屋の為五郎(ハナ肇)。ヤクザ達から男たち女たちを取り戻し(一晩だけだけどな)、簀巻にされて一度死にかけ、ヤクザにひと泡吹かせて去ってゆく……いや、そこだけ取るとハードボイルドそのものなんだけどw #fr17_n
— 義忠@冬コミ3日目(日)東ぬ09a (@yoshitada_n) 2017年11月9日
『生まれかわった為五郎』:明白な殺人は作中では行われない(「お婆ちゃんがショックで死んじゃった」てのはあるが)し、バイオレンスな残酷描写は慎重に避けられてるので、松竹得意の庶民派コメディを装ってるけど、絶対判ってやってるよなぁ、これ(^^;; #fr17_n
— 義忠@冬コミ3日目(日)東ぬ09a (@yoshitada_n) 2017年11月9日
『生まれかわった為五郎』:話の作りもアナーキーで、妻子あるセールスマン(財津一郎)が、成績不良で鬱入ってるとこを為五郎のペースに巻き込まれて、お触りキャバ嬢のシカ子(緑魔子)に引き合わされ、あれよあれよという間に、彼女の実家の鹿島まで連れて来られるという(爆 #fr17_n
— 義忠@冬コミ3日目(日)東ぬ09a (@yoshitada_n) 2017年11月9日
『生まれかわった為五郎』:今の邦画でこの手の話だと、サラリーマンの疲弊した精神が、物語やロマンスを通じて癒されて再生し、最後は家族の元へと帰還するものだけど、そのまま為五郎同様の漂泊者となって都会の喧騒に消えてゆく。えー、そんな落ち?(^^;; #fr17_n
— 義忠@冬コミ3日目(日)東ぬ09a (@yoshitada_n) 2017年11月9日
『生まれかわった為五郎』:社会人が蒸発すること、失踪することを、「そうしたくなる時もあるさ」くらいに屈託なく肯定する。「残された家族が心配してる」「今頃どうしてるだろう」とか、一欠片も出てこないので、いっそ清々しい(爆 まぁ、でも今時の異世界転生ものもこんな感じか。#fr17_n
— 義忠@冬コミ3日目(日)東ぬ09a (@yoshitada_n) 2017年11月9日
『生まれかわった為五郎』:ちょっと調べるとシリーズ第5弾で、これが最終作。しかも本作だけ監督が違うようなので、シリーズ全編この調子でやってたのかは知らないけど。また何だか異質な映画を観ちゃったなぁ、どうこれを消化したものか、と考えながら劇場を後にしたのでした。#fr17_n
— 義忠@冬コミ3日目(日)東ぬ09a (@yoshitada_n) 2017年11月9日
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