『密偵』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(17/11/18(sat)鑑賞)
本日の映画『密偵』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。植民地時代の韓国で、特高の手先として抗日組織を探る韓国人捜査官のお話。最初から「救われざる人物」が生き延びるために足掻くノワール。韓国映画がこういうのが好きなのは、何かの民族性なのか、社会状況なのか。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年11月18日
『密偵』観終わりました。極限の諜報戦の領域では、嘘や欺瞞より、真実と誠実さこそが武器となる。何故なら、諜報の本質とは、騙すことではなく、支配(コントロール)することだから…。てなわけで、彼我双方が互いの正体も本音も知りつつ繰り広げるハイレベルの謀略映画(エスピオナージュ)。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年11月18日
『密偵』:この映画が謀略映画(エスピオナージュ)として、非常に高度なレベルで物語を展開しているのは、決定的な局面で「ウソをつかない」「正体や目的を正直に明かす」ことで、しかもそれ自体は最後まで裏返らず、否定されない。早々にネタを割った上で、しかし最後まで緊張感は失われない。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年11月25日
『密偵』:それでもちゃんと謀略映画(エスピオナージュ)たり得るのは、謀略の本質とは、「ウソ」でも「騙し」でもなく、支配(コントロール)であり、その際の最強のカードは「真実」と「正直」であることを語る映画だからである。「ウソ」や「欺瞞」は、「真実」をぶつけられれば崩される。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年11月25日
『密偵』:「ウソ」が崩れれば、そこに「不信」という毒を生む。その毒は、相手が信じる思想や価値観の文脈(コンテキスト)に微細な不整合を生じさせ、それが全身に廻れば、やがては「裏切り」に至る。この映画で抗日組織・義烈団団長が密偵たる主人公に仕掛けた謀略はまさにそれだ。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年11月25日
『密偵』:この辺、「歴史戦」とか言って吹き上がってる連中は完全にはき違いしているのだが、相手の文脈(コンテキスト)を書き換えてこちらの意図に沿って支配(コントロール)するためには、「ウソ」や「欺瞞」「隠蔽」は下策であり、不利な情報も正直に開示して「信用」を積まねばならない。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年11月25日
『密偵』:まぁ、勿論、韓国映画として、主人公は「民族的良心」に目覚めたのだ、という見方をしてもいいし、それも別に間違ってはいないのだが、謀略映画(エスピオナージュ)としては「良心」さえゲームの要素のひとつに過ぎない。そのメカニズムを冷徹に描く映画なのだ。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年11月25日
『密偵』:と、「騙す/騙される」レベルで終始することの多いスパイ映画の中でも、もう一段、深いレイヤーの攻防を描いてくれているのが嬉しくて絶賛はしているのだけど、贅沢を言えば、落ちはアレでいいので、もう一〜二転して欲しかったかな。爆弾廻りのネタも使えたろうし。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年11月25日
『密偵』:裏切りを重ねるごとに、闇の深淵へと迫る密偵。誠実な愛国者として、卑劣な裏切り者として、深く冷たい諜報戦の海溝の最深部に潜る内に、極限の思想的圧力に、アイデンティティがぐるりとひっくり返る。そのおかしみと恐ろしさを描く、上質な謀略映画(エスピオナージュ)でした。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年11月25日
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