『時間回廊の殺人』@シネマート新宿(18/03/23(fri)鑑賞)
本日の映画『時間回廊の殺人』@シネマート新宿に劇場入りしました。夫と息子を殺したという冤罪で投獄された女性が、25年後に仮出所して、事件の真相を探るミステリーの韓国映画。元はベネズエラ映画のリメイクだそうで、ハリウッドや邦画なんか介さずに、世界の映画界は繋がってくのね。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年3月23日
『時間回廊の殺人』観終わりました。ミステリーかと思いきや、家(ハウス)もの心霊ホラー。と思いきや、植民地時代帝国日本の陰陽師の構築した魔術的○○○○○○……!(ネタバレにつき検閲)。まぁ、邦題が既にネタバレのような気もしますが(^^;; ラストちょっと泣きました。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年3月23日
『時間回廊の殺人』:原作はベネズエラ映画『マザーハウス 恐怖の使者』で日本でもDVDが出てます。自分は未見ですが両方観てる人によると、筋立てはほぼ一緒だそうで。まぁ、あらすじは何書いてもネタバレになりそうなので、それとは別に韓国ローカライズ部分と思われる面白かった点を少し。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年3月23日
『時間回廊の殺人』:この映画、別にそこが狙いではないと思うんですが(^^;;、現代韓国の市民社会が、どういう文化的な積み重ねで成立しているかを、ざっと大掴みに捉えている印象があります。主人公のヒロイン自身はキリスト教の信者で、地元教区の青年神父が大きな役割を果たす。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年3月23日
『時間回廊の殺人』:にも関わらず、ご近所のおばあちゃんの勧めで、市井の風水鑑定士やら除霊巫女やらに頼る。さらに事態が進行すると、この家を建てた植民地時代の帝国軍人夫妻の幻影が……という本筋の脇では、90年代の子どもたちが駄菓子屋前でビデオゲームに興じるシーンもあったり。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年3月23日
『時間回廊の殺人』:以前観た台湾映画での日本文化の扱いが興味深かったですけど、同じく日本の植民地だった韓国で、「地下室から掘り起こされる恐怖体験」として「着物姿の女」とか、いきなり聞こえてくる「日本語の叫び」が扱われてるのが面白い。文化的自意識の古層からの呼び声というか。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年3月23日
『時間回廊の殺人』:物語の枠組み自体が原作のベネズエラ映画と一緒だとしても、それが韓国で映画として受肉すると、ここまでドメスティックなものになるんですな。まぁ、この辺は、それだけ韓国映画が映画を撮ることに誠実だということでもあるのでしょうが。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年3月23日
『時間回廊の殺人』:映画自体に話を戻せば、複数の時間軸の物語が同時進行して、張り巡らされた伏線がクライマックスで連鎖起爆してゆくよくできたプロットでした。さんざんホラー演出で怖がらせたくせに、ちゃんとラストで泣かせにくるしね。確かにこれは、国際的に通用する強度のお話です。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年3月23日
『時間回廊の殺人』:国境を越える強度のある普遍性の高い物語だから、土着的な文化を注ぎ込める器たりうる、というのも不思議な話です。これぞ物語の妙であり、映画の魔術というものでしょう。映画そのものも面白い作品でしたが、この作品を成立させている構造も含めて面白い映画でした。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年3月23日
『時間回廊の殺人』:考えたらベネズエラもご存知の経済状況なんで、映画も国内市場だけを相手にしていたのでは生き残れない。韓国映画同様、海外市場に打って出る必然性があって、それが表現やテーマに普遍性を希求する部分で両者に通づるものがあったんでしょうかね。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年3月24日