『ウインド・リバー』@シネマート新宿(18/07/30(mon)鑑賞)
【映画パンフレット】ウインド リバー テイラー・シェリダン 監督 ジェレミー・レナー, エリザベス・オルセン, ジョン・バーンサル, ジル・バーミンガム,
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Netflix | ウインド・リバー
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本日の映画『ウインド・リバー』@シネマート新宿に劇場入りしました。『ボーダーライン』でアカデミー脚本賞にノミネートされたテイラー・シェリダンが監督。人口密度があまりに薄く、警官の数があまりに少ないが故に、無法の地と化している実在(! )の米国内の土地を舞台にしたお話だそうで。#fr18_n pic.twitter.com/3bPqYcnrmm
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年7月30日
『ウインド・リバー』観終わりました。治安が機能しなくなると何が起きるかというと、別に「無法の王」が君臨するとかじゃなくて、女子高生のレイプ事件の捜査で簡単に屍山血河を築くことになるという(爆<犯人が警察舐めて殺しにくるから。事件のスケールと屍体の数のバランスがおかしいよ!#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年7月30日
『ウインド・リバー』:基本的なキャラ配置は『ボーダーライン』とよく似ていて、無法の地にいきなり放り込まれて右も左も判らないFBI捜査官の女性と、彼女に世界のルールをガイドしつつ最終的に彼女を置き去りにして自身の復讐を貫徹する地元のベテラン戦士…うーん。ワザとやってるのかな。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年7月30日
『ウインド・リバー』:まぁ、お話の原型(アーキタイプ)は一緒でも、メキシコ麻薬戦争の中で、冷たく底冷えのする復讐心で駆動する暗殺者ベニチオ・デル・トロに対して、本作の「ハンター」であるジェレミー・レナーはもうちょっとウェットというか、まだ人間であろうとしている感じ。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年7月30日
『ウインド・リバー』:本作での彼の「非情さ」は、あくまで過酷な環境で生き抜くためのもので、成否はともかく、生き抜こうと戦った人々への眼差しは優しい。この辺、『ボーダーライン』のあまりの冷血と混沌に耐えられない人も、こっちは大丈夫なんじゃないかな。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年7月30日
『ウインド・リバー』:主人公はテンガロンハットにライフル背負って、馬ならぬスノーモービルで犯人の痕跡を追い、雪原を駆ける。ネイティブ・アメリカンも出てくるし、過酷な自然環境を背景にする物語は、西部劇を想起させる。地に足をつけた犯人探索の過程は、オーソドックスな探偵小説だ。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年7月31日
『ウインド・リバー』:非情過酷な現実世界と、人間としての矜持を持って対峙しようとする主人公の現実認知の生き様はハードボイルドだし、この先に『ボーダーライン』で描かれる底冷えのする愛なき暗黒小説(ノワール)の世界がある。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年7月31日
『ウインド・リバー』:つまるところ、テイラー・シェリダンは、米国暴力文学の系譜の総括と再構築をしようとしているのか。と同時に、彼の背中を追ってゆけば、いずれは「その先に在るもの」に届く日がくるかもしれない。北米文学史的な意味からも今後も注目してみたくなる映画でした。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年7月31日