『検察側の罪人』@TOHOシネマズ日比谷(18/08/25(sat)鑑賞)
https://www.netflix.com/title/81445780
本日の映画3本目『検察側の罪人』@TOHOシネマズ日比谷に劇場入りしました。キムタクvsニノの検察官ミステリーで話題ですが、このところ毎年話題作を打ち出してきている原田眞人監督の映画。68歳という年齢でありながら、作品を重ねるごとに情報密度がガンガン上がってきてて、どうなるか。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年8月25日
『検察側の罪人』観終わりました。キムタクの「中年の危機」映画。実際の観客動員状況がどうなるかはともかく、オッサンにこそ向けられた映画ですね。社会人として、家庭人として、功なり名なり積み重ね、人格が完成すればするほど、既存の自己では解決できない事態に、揺らぎ、崩れるという。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年8月25日
『検察側の罪人』:東京地検刑事部でも将来の幹部候補と目されるエリート検事・最上(木村拓哉)。最上は、資産家夫妻殺害の容疑で逮捕された容疑者に立件に固執する。最上の指示に従い、若手検事・沖野(二宮和也)は、容疑者を厳しく尋問し、既に時効となった少女殺害事件の自白を引き出す。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年8月25日
『検察側の罪人』:その事件こそ、最上が検事を志すきっかけとなり、若き日の心の傷となった事件だった。だが、事件は別の真犯人が浮上。懸念する沖野たちをよそに、最上は「一線を越えて」暴走を開始する……というお話。いや、この「一線」がちょっとこちらの予想を越えてて、びびった(^^;; #fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年8月25日
『検察側の罪人』:ここ最近の原田眞人作品同様に、情報過多で突っ走り気味。法曹界の専門用語がガンガン出るけど、特に立ち止まって説明とかしてくれません。が、まぁ、別にそこがフックになって物語がドライブする構造じゃないんで、つるつると聞き流してていいんじゃないですかね。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年8月25日
『検察側の罪人』:構造的に非常に面白いな、と思ったのが、過去の事件と現在の事件だけでなく、最上の友人の代議士の汚職事件の三層のレイヤーで同時進行し、それがピークを迎えて最上の負荷が限界を突破した時、あれほど強固だった最上の「正義」の軸がぐるりと転倒する。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年8月25日
『検察側の罪人』:それまで「ひとつ」に見えた「正義」が、多元的で、相反して、分裂した無数の「正義」の集合体であることに気づく。自身の置かれた立場や、認知の位相が変わって、世界の視座(パースペクティブ)が転換する。それは既存の経験値のまったく通用しない、未知の領域だ。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年8月26日
『検察側の罪人』:そこで、「正義」を選ばなければならない。だが、どれだ? どれが選ぶべき「正義」なのか? …で、そうやって最悪の「正義」を選んだ挙句、ぐっだぐだになる(爆 ラストの最上の言ってることなんか支離滅裂だからね。つまるところ、これが「オッサン」になるということだが。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年8月26日
『検察側の罪人』:世界の分裂そのままに、分裂した「正義」を整合させられないまま内在化させ、結局のところ、ただここに在り続けるためにその場しのぎの言葉を重ねてゆく(ように外部からは見える)。オッサンの醜悪さ、無様さ、無惨さとは、こうして生まれるのだと解き明かす映画でもある。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年8月26日
『検察側の罪人』:で、それを「あのキムタク」が演る、というね(^^;; つまり「キムタクがオッサンに堕ちてゆく」映画(爆 でもそれは、最高にセクシーな映画ということでもあります。天使(アイドル)の堕天は、常に罪深く甘美で、それがキムタクなれば尚のことでしょう。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年8月26日
『検察側の罪人』:昔からのキムタク推しのお姉さま方には、彼のキャリアの転換点となるべき映画ですから、当然として、僕らのようなキムタク同年代の男性層も、これから迎える、あるいは既に片足を突っ込んでる「オッサンの世界」と対峙する映画として、必見であろうかと思います。お薦め。#fr18_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年8月26日
突入せよ! 「あさま山荘」事件 Blu-ray スペシャル・エディション
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2012/09/05
- メディア: Blu-ray
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
KAMIKAZE TAXI<インターナショナル・バージョン> [DVD]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/11/02
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (12件) を見る