『人間の條件 第一部 第二部 梗概/人間の條件 第三部・第四部』『人間の條件 第一・二・三・四部 梗概/人間の條件 第五部・第六部』@国立映画アーカイブ(18/09/02(sun)鑑賞)
本日の映画1本目『人間の條件 第一部 第二部 梗概/人間の條件 第三部・第四部』@国立映画アーカイブに劇場入りしてます。1959年公開。仲代達矢主演、五味川純平原作で、戦前満州を舞台にした大河ドラマ。この第三部・第四部は軍隊に取られての隊内生活編ですね。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第一部 第二部 梗概/人間の條件 第三部・第四部』観終わりました。戦前日本社会の外縁、満州の地で、人間らしい知性と倫理観を保とうとする日本人男性が、いかに辛酸を舐めつくす人生を送る羽目になったかを描くこのシリーズ。今ならNetflix辺りで一挙公開のドラマ扱いかな。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第一部 第二部 梗概/人間の條件 第三部・第四部』:今回あらすじ扱いだった第一部・第ニ部では、中国人捕虜を使う鉱山の労務管理者という、話を聞いただけで人間性を限界まですり減らしそうなエピソードを経て、続く第三部・第四部では、召集された軍隊生活からソ連軍侵攻まで。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第一部 第二部 梗概/人間の條件 第三部・第四部』:昭和の軍隊ものの定番の内務班のイジメの話をこれでもかと描き、やがて上等兵となった主人公が高齢召集兵を含む初年生部隊を、古兵に執拗な嫌がらせを受けながら、必死に育てた挙句……ソ連軍の猛攻の前に全滅という(-o-;; #fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第一部 第二部 梗概/人間の條件 第三部・第四部』:戦前日本男子の地獄巡りはこれで終わるわけではなく、続く完結編ではシベリア抑留という、更なる地獄が待ってるわけで……。戦前戦中の日本人は、大なり小なりこういう人生を歩んでたんですよねぇ。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
本日の映画2本目『人間の條件 第一・二・三・四部 梗概/人間の條件 第五部・第六部』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1961年公開。そんなわけで、シベリア抑留編です。あらすじ以上の踏み込んだレビューは、観終わってからということで。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第一・二・三・四部 梗概/人間の條件 第五部・第六部』観終わりました。あかん。自分ならこのパート絶対生き残れん、という地獄状況が30分ごと、3時間繰り返された後の、行き倒れエンド(-o-;; ダメだ。こんなの観せられたら、昭和のオヤジには太刀打ちできん。うわあああ。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第一・二・三・四部 梗概/人間の條件 第五部・第六部』:昭和恐い、戦前恐い……とフトン被って震えてたいけど、まぁ、気を取り直して。今回は、ソ連軍侵攻で鎧袖一触で粉砕された関東軍国境警備部隊に所属していた主人公。生き残りのたった3人の兵士たちで戦線を離脱する。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第一・二・三・四部 梗概/人間の條件 第五部・第六部』:道中、避難民の一団と合流するも、大陸スケールの深い森に迷い込んで、脱出できるまでに餓死者・病死者・自殺者・脱落者が多発して、兵隊以外全滅。いきなり、これか。平地に出ても、地元の中国人民兵に追い廻される。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第一・二・三・四部 梗概/人間の條件 第五部・第六部』:結局、途中で合流した他の敗残兵とともに、ソ連軍、地元民兵の警戒線をすり抜けて脱出するという、戦争映画らしい展開に(時期的に終戦後なんですけどね)。そんな状況でメキメキと戦術指揮官としてのセンスを示す主人公。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第一・二・三・四部 梗概/人間の條件 第五部・第六部』:基本的に奥さんの下に帰りたい一心なんですが、そのせいか兵士としての直感が研ぎ澄まされてゆく。そんなこんなで、山中に籠城して来たるべき国共内戦に参加するのだと寝言言ってる士官とか、女だけの村だとかに出会う。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第一・二・三・四部 梗概/人間の條件 第五部・第六部』:敗戦という異常状況で、常識が転倒した奇妙なエピソードがいくつか続いた後、ソ連軍に投降して捕虜になる。そこからの収容所編もまた地獄で…。あ、ちなみにシベリア行く前に脱走するので、シベリア抑留話ではないです。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第三〜六部』:あらすじの話はこのくらいにして、映画全体のレビューとしては、基本的にこのお話は、過酷窮まりない状況下で「人間」たらんと足掻く主人公のお話で、キリスト教的な受難行のお話ですね。なので、仲代達矢は求道者的ストイックさで、全体を貫いてゆく。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第三〜六部』:この場合の「人間」は、理性的、合理的に行動し、他者への共感と情愛を絶やすことなく維持できる存在であることで、主人公はかくありたいと願いつつ、過酷な状況に激しく揺さぶられ、時に逸脱して、逸脱した自分に恐怖する。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第三〜六部』:言われてみれば、ここまでど直球の受難行の映画って、ここ最近では珍しい……というか、上映時間合計9時間の映画企画なんて、まず通らないだろうけど(Netflixかアマプラ向きだよなぁ)。でも9時間かけなきゃ成立しない物語的荷重ってあるしね。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第三〜六部』:原作者の五味川純平は、ソ満国境で粉砕された関東軍側召集兵として居合わせ、監督の小林正樹もソ満国境警備隊勤務を経て宮古島で終戦を迎えている。当然、役者もその他のスタッフも従軍経験者が豊富にいた時代の映画なので、軍隊描写がいちいち生々しい。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第三〜六部』:この辺はもうどうしようもないのだけど、現代で同じことやろうとしても文献ベースになっちゃうんで、その場の空気感レベルの再現は難しい。『この世界の片隅に』は、だって監督がガチの研究者じゃん。監督自らあの時代の考証できるの、今は片渕さんくらいですよ。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第三〜六部』:内務班描写とかは、我々世代では知らない世界なので判断のしようがないですが、主人公がとっさに下す部隊指揮の的確さとか、逆に関東軍参謀が現場少尉の合理的な遅滞戦術を退けて無駄な塹壕掘りを命じる下りで、参謀の逃げ腰で気合いが抜けてるの表現するとか。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第三〜六部』:敵の警戒線を突破するための突撃の直前に「靴紐を結び直せ」と部下に声をかける呼吸感とか、こういうネームはちょっと勉強したくらいでは、なかなか切れないよね。この辺の当事者として戦争体験がないと描けない描写、台詞がびしばし飛び交って、その重さに痺れる。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第三〜六部』:この時代の戦争映画の多くに強く感じるのは、この当事者性で、反戦映画云々以前に「お前にとって戦争とは何だったんだ?」と自らに問いかける趣きがあり、この映画は特にその傾向が強く感じる。被害者であり加害者でもある、当事者としての戦争観を。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第三〜六部』:戦場でも「人間」たろうと足掻く主人公に、かと言って、それを兵士としてその手を汚す言い訳に使わせぬよう、容赦ない突っ込みが常に周囲からされていて、その辺の原罪性の強調も、キリスト教受難行に似ている。と言って、神様に逃げるわけではないのだけれど。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
『人間の條件 第三〜六部』:原作者も監督も、従軍経験者であることを踏まえると、ほとんど自傷行為に等しい厳しい台詞がポンポン出てきて、制作陣の覚悟というか、そこまでやらねば、この「戦争」という巨大な理不尽を捉えきれないという想いをひしひしと感じる。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月2日
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